お茶の水女子大学
比較日本学教育研究センター
シンポジウム
地球システム・倫理学会 第6回学術大会
~新しい文明の創成と地球倫理~
【日 時】 2010年6月26日(土)9時30分より  
【主 催】 地球システム・倫理学会
【共 催】 比較日本学教育研究センター
【会 場】 お茶の水女子大学 文教育学部1号館、共通講義棟2号館
【日 程】 09:30~11:45 【午前の部】 個人研究発表
13:00~17:15 【午後の部】 全体会
  基調講演、シンポジウム、全体討論
18:00~19:30 懇親会  
【問い合わせ】 ※一般非会員で参加ご希望の方は以下までお問い合わせください。
頼住 光子 (大会実行委員長)
112-8610東京都文京区大2-1-1
お茶の水女子大学文教育学部(哲学)
FAX 03-5978-2552  yorizumi.mitsuko@ocha.ac.jp
【参加費】 1,000円 (懇親会参加の場合は、5,000円追加)

プログラム

【午前の部】
9:30~11:45

個人研究発表
(発表25分・質疑5分)

第1部会 (文教育学部1号館301室)
1 E. F. ケラーによる科学批判・科学論
     ―「道具的理性」とは異なる知の在り方の究明を目指して―
紺野 茂樹 (法政大学現代法研究所客員研究員)
2 新渡戸稲造と「自然」
森上 優子 (お茶の水女子大学比較日本学教育研究センター)
3 日本仏教学の未来と責任 ―宗教と哲学の間で―
平田 俊博 (山形大学教職大学院)
第2部会 (文教育学部1号館302室)
1 環境教育の視点でみる国民学校『自然の観察』の内容分析
真木 吉雄 (山形大学大学院教育実践研究科)
2 持続可能な自然資源管理のためのエコツーリズムのあり方に関する研究
     ―世界自然遺・白神山地を事例として― 
岩本 英和 (早稲田大学大学院博士課程)
3 宇宙のしくみと人間
鈴木 勝義
4 世代間倫理を問い直す ―なぜ私たちは未来世代に対して責任を負うのか―
大野 正英 (麗澤大学)
第3部会 (文教育学部1号館304室)
1 地球文明におけるディープ・エコロジー
小松 優香 (千葉大学特別研究員)
2 エコステーションを軸にした地域コミュニティ作り
片山 弘子 (NPO法人循環共生社会システム研究所)
3 アジア的特質の未来的意義と日本の方向性について
平澤 和夫 (白鷗大学非常勤講師)
4 草木塔の思想とガイア仮説の比較考察
渋谷 仙吉 (人間自然学研究所)

【午後の部】 
13:00~17:15

全 体 会 

全体テーマ: 新しい文明の創成と地球倫理
 われわれの文明は現在、大きな転換点を迎えている。地球環境問題がますます深刻化する現在、これまでの、征服的自然観、市場原理主義、効率優先主義が行き詰まりを見せていることは誰の目にも明らかであるが、それに代わる新たな文明の原理はいまだ確立していないのが現状である。しかし、新しい文明を模索する動きは、すでに各方面ではじまっている。大量生産・大量消費を前提とした経済システムを改革し、生態系の多様性を守り、地域により密着した共存型ライフスタイルを実現し、さらに、新たな世界観・人間観を求める動きが、現在、各分野でみられる。言葉の真の意味での、イノヴェーション、つまり、創造的破壊が求められているのである。
 これらの動きをより活発なものとするためには、国際政治レヴェル、国家レヴェルでの取り組みももちろん不可欠であろうが、それと同時に、われわれ一人一人が問題を自覚し、それぞれの立場から問題解決に向けて取り組んでいくことが重要であろう。
 そこで、本学術大会においては、「新しい文明の創成と地球倫理」をテーマとして、講演と討議を行うことを企画した。会員のみならず、この問題に関心を持つ人々とともに考え、議論をし、そのことが問題解決へのささやかな一歩となれば幸いである。

  13:00~13:10 開催校挨拶 

13:10~14:00  基調講演 (共通講義棟2号館201室)
地球文明システムの展望と倫理
伊東 俊太郎  (東京大学名誉教授)

14:00~17:15  シンポジウム (共通講義棟2号館201室)
コーディネーターによる趣旨説明
 服部 英二 (麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授)
パネラーによる提題
生命部門: 中村 桂子 (JT生命誌研究館館長)
環境部門: 永野 博 (政策研究大学院大学教授)
文明部門: 舩橋 晴雄 (シリウス・インスティテュート代表取締役)
文化部門: 長谷川 晃 (大阪大学名誉教授)
パネリスト同士・フロアとの対論、全体討論


18:00~19:30 
懇 親 会

  会 場: 大学食堂