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 女性研究者支援モデル育成プログラム「女性研究者に適合した雇用環境モデルの構築」は、平成18 年度文部科学省「科学技術振興調整費」による委託事業として採択されたプロジェクトです。このプロジェクトでは、子育てをしている理系の女性研究者の研究を支援するという画期的な試みを通じて、女性が仕事と家庭の両立を図りながら、優れた研究成果をあげるためには、どのような支援が適切かつ効果的であるかを検証していきます。また、この研究を通じて、少子化や女性の理系離れといった現代日本の直面する課題の解消に向けての可能性を見出すべく、女性の雇用環境という問題に取り組んでいきます。そして、日本最初の女性のための高等教育機関として、長年にわたり優れた女性研究者を輩出してきたお茶の水女子大学ならではの、21 世紀型ワークライフバランスを実現する「お茶大モデル」の構築を目指します。

1.事業の内容
2.事業の詳細と成果
3.事業の特長

1.「女性研究者に適合した雇用環境モデルの構築」事業内容

  1. @ 女性研究者を取り巻く質的・量的環境の整備
    • a) 女性研究者支援メニューの提供
    • b) 勤務時間9時から5時の徹底化
    • c) 学内保育所と隣接する独身寮の連携による支援
  2. A 女性研究者支援のための情報環境の整備:女性研究者支援「情報バンク」の設置
  3. B 女性研究者育成のための人的交流:
    • ロールモデルによる理工農系を目指す若い女性の啓発及び活動のDVD化

』援メニューの他にも「勤務時間9時から5時の徹底化」を実現することにより、仕事と家庭を両立する21世紀型ライフスタイルの実践例を示せるように、全学をあげて取り組んでいます。また、女性研究者が活躍するために必要とされる諸情報を「情報バンク」に蓄積し、支援体制を整備します。さらに、社会への普及を目指す試みとして、ロールモデルの活動のDVD化や講演会を通じて、啓発活動を行っていきます。

1.事業の内容
2.事業の詳細と成果
3.事業の特長

2.事業の詳細と成果

本事業は、学内に小学生以下の子どもがいる女性研究者を募り、モデル研究者として、女性支援の検証を行っています。研究補助者をつけたり、子ども連れで利用できる宿泊施設を設けたりと、新しいアイデアを次々と実践しています。結果の分析と検証をもとに、子育て中の女性研究者が働きやすい「お茶大モデル」をつくって、社会に発信していきます。

研究者支援

研究環境の整備 研究者を取り巻く環境の整備
  • 心おきなく帰宅できる体制の整備
     →本学に勤務する教職員が定時に心おきなく帰宅できる体制(「9時?5時」体制)を整備しています。
  • 研究補助者の配置
     →小学生以下の子どもをもつ女性研究者に研究補助者(各2名)を配置し、研究を効率化する方法を検証しています。
  • 子ども同伴の宿泊施設の整備
     →学会や研究会が連日行われる時などには、いずみナーサリー(学内保育所)と隣接した宿舎に子どもと宿泊することができます。
  • メンター制度の導入
     →本学の経験豊富な教員がメンター(助言者、相談者)となり、女性研究者をエンカレッジ(激励)しています。

情報支援

情報バンクの設置 女性研究者を支援するための情報の収集・蓄積・発信
  • 研究補助者の情報
     → 本学卒業生を中心に研究、事務、保育の分野での支援者の情報を蓄積し、提供します。
  • HPの運営
     →本プロジェクトに関連したイベント情報や子育て情報を掲載しています。
  • ロールモデル情報の収集
     →本学教員や卒業生などの女性研究者(ロールモデル)情報を収集し、研究者を目指す人々に発信しています。
  • ロールモデルDVDの作成
     →子育てしながら研究する魅力を、DVDを作成して発信します。

意識啓発

交流会・講演会・シンポジウムの開催 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現と次世代の育成
  • 情報交換会
     →女性が仕事を続けるコツや、男性の子育てなどを話題に意見交換や情報交換を行っています。
  • サイエンスフェスティバルの開催
     → 女子中高生向けに講演会や相談会を開催し、次世代育成のための活動を行っています。
  • シンポジウムの開催
     →本学独自のシンポジウムのほか、この女性研究者支援事業や女子中高生理系進路選択支援事業を行っている機関との合同シンポジウムも実施しています。
 

以上のような本プログラムの実施により、大学内のシステム改革が行われ、
様々な効果が認められました。

    □ 学内子育て関連施設の充実
    □ 学内の公的会議は定時までに終了
    □ 子育て中でも研究時間が確保でき、研究の質と成果が向上
    □ 研究補助者もスキルアップ
    □ 女性教員比率47.6%(2008年)



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2.事業の詳細と成果
3.事業の特長

3.本学の制度的特長

次世代育成支援ハンドブック(第1版)平成19年12月 より抜粋

教員の職務軽減制度

     育児休業を取れない育児期間中の教員の職務を軽減する制度です。教員(教授、准教授、専任講師、助教、外国語教員)を対象に子供が3歳に達するまでの期間、制度の活用が可能です。職務軽減の内容としては、@委員会業務などの軽減・免除とA授業負担の軽減(半期につき2コマまでの非常勤講師採用を認める)の2つです。

学内保育所の設置

     いずみナーサリーは、入所時点で生後6ヶ月?4月1日現在で満3歳未満を持つ保護者(本学学生・教職員、学内関係者・桜蔭会会員・附属学校園保護者の紹介を受けている方、附属学校園の在園児の兄弟)が利用可能で、「月ぎめ保育(週1日?週5日コース)」と「一時預かり保育」のサービスを受けることができます。
      詳しくは、いずみナーサリーをご覧下さい。

ベビールームおよび多目的トイレの設置等

     大学院人間文化創成科学研究科棟(全学共用研究棟)1階に、育児のためのベビールーム及び多目的トイレが設置されています。ベビールームには、授乳、調乳、搾乳等のための設備及び備品が備えられ、となりのトイレには、おむつ替えスペースとして折り畳み式ベビーシート等が備えられており、教職員、学生、附属学校の児童、生徒の保護者及び研究会等で来学された方が利用可能です。
     また、職員用の宿舎(大塚宿舎)に育児仕様の部屋が整えられております。

所定の勤務時間外労働の縮減

     本学では毎週木曜日を定時帰宅日としており、所定の勤務時間外労働の縮減を進めております。


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09年3月11日】リサーチフェロー等研究発表会で発表しました。
09年2月19日】NSF(National Science Foundation)より、お客様がいらっしゃいました!
09年2月14日】「女性研究者に適合した雇用環境モデルの構築」シンポジウムを開催しました。
08年12月17日】COSMOSシンポジウムを開催しました!
08年11月19日】第13回COSMOS報告会を開催しました!
09年2月14日】「女性研究者に適合した雇用環境モデルの構築」シンポジウム開催のお知らせ
08年12月17日】 「COSMOSシンポジウム」開催のお知らせ
08年11月4日】国際ミーティング開催のお知らせ
08年10月28日】郷通子学長が日本学術会議シンポジウムにて講演いたします!
08年9月24日】第5回COSMOS交流会の開催
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