バングラデシュスタディツアー実施報告


(JICA母子保健プロジェクト コミュニティグループの見学)

 2013年8月31日~9月7日まで、「国際社会共生論実習」「国際共生社会論フィールド実習」として、南アジアの国バングラデシュにて学部生、大学院生計10名でフィールド調査を実施しました。
 参加者はまず事前学習を数回行い、自身の興味や専攻などに応じた研究テーマをもとに調べた内容を発表しあったり、ゲストの方による講演を聞いたりしてバングラデシュの事前知識をつけました。また自主的に集まってマイクロファイナンスに関するビデオを見る会も行われました。
 それらを踏まえ、現地では主に世界最大のNGOであるBRACとJICAの事業を訪問させていただきました。それぞれの訪問先では担当の方からの説明を聞き、質疑応答と見学を行いました。事前学習ではわからなかったリアルな現場の雰囲気からか、日本で決めていた質問担当以外の学生からも積極的に質問が出て、活気ある見学となりました。スケジュールはかなりハードなものでしたが、その分たくさんの事業を見ることができ充実した1週間でした。
 バングラデシュはNGOのメッカとも言われており様々なNGOが活動をしています。その中でもBRACが国民の生活の中に根付いているということがバングラデシュを実際に訪れてみてよくわかりました。BRACはマイクロファイナンスや保健事業、ノンフォーマル教育などというNGO的側面と、ソーシャルエンタープライズという企業的側面を持ち合わせています。様々な背景を持つ国民に幅広く影響を与えているということを様々な場所で強く感じました。


(NGO BRACが運営する小学校にて)

 また、JICAの方々にも非常にお世話になりました。初等教育、母子保健についてのプログラム、プロジェクトを視察させていただきました。初等教育では実際にNGOの小学校に青年海外協力隊として派遣されている2名の隊員の方や校長先生からお話を伺い、まさに人々の1番近くで働き協力し合いながら共生している場面を見ることが出来ました。母子保健についても、1番末端コミュニティから県レベルの保健関連施設を見学し、より多くの母子の命、健康を守るための工夫を随所に感じました。
 イスラーム国であり食文化、気候なども日本と全く違った文化背景を持つバングラデシュという国を1週間訪問したことで、戸惑うことや不思議に思うこともそれぞれあったかと思います。しかし、自分とは異なる文化を理解した上で国際協力の活動を行うことの難しさ、大切さを様々な場所を訪れて体感しました。実際に訪れてみなければわからないこともあり、またそれを日本に持ち帰って再考することも大事なことだということを教えていただきました。今後それぞれの分野でこの貴重な経験を踏まえて考えを深めつつ、共生社会の一員として活動をしていきたいと思います。

(文教育学部人文科学科グローバル文化学環3年 泉 有香)