「国際共生社会論実習」学内公開講演会


(長田先生によるご講演)

 グローバル協力センター教員が担当する全学共通科目「国際共生社会論実習」科目の事前学習の一環として学内公開講演会「南アジアの社会・開発と女性」が、2014年7月5日(土)に開催されました。この公開講座は、実習で訪問予定のバングラデシュとネパールの社会・経済と開発の状況、ジェンダー規範と社会開発の相互作用について理解することを目的に行われました。

 本学博士後期課程の卒業生でもある茨城大学人文学部准教授の長田華子先生には、「バングラデシュの工業化とジェンダー」と題して、統計から見たバングラデシュ工業化の概況と、国内における縫製産業の歴史・現状と課題、そして日系縫製工場の事例についてお話しいただきました。ネパールで長年活動された上智大学総合グローバル学部准教授田中雅子先生には、「ネパールの社会・文化・女性と開発」と題して、ネパールにおける女性に関する社会的排除と政治的「包摂」の実態と課題、またご自身が関わっておられた人身売買当事者団体Shakti Samuhaの活動についてお話しいただきました。

 学部生、大学院生、附属高校生など19名が参加し、参加学生からは、バングラデシュについては、「縫製工場で働く女性たちを一方的にかわいそうだと思わないように、という先生のお言葉が一番の収穫だった」、バングラデシュで縫製された衣服を買い、着る「自分に出来ることはなんだろうととても考えさせられました」などの感想が寄せられました。ネパールについては、「人種が多様であること、カーストが強く残っていることに驚き、それを克服するための「包摂」について考察を深められた」という意見や、人身取引について「少ない選択肢の中での選択は自己決定と言えるのか、との問いに向き合うことができた」など、特に調査実習に参加する学生には非常に良い事前準備となりました。