カンボジアスタディツアー報告

 2015年8月30日(日)から9月6日(日)まで「国際共生社会論実習」のフィールドワークがカンボジアで実施されました。フィールドワークには学部生8名、院生2名が参加しました。

 参加者は渡航前に事前学習として、ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)の中田好美さんや難民を助ける会(AAR Japan)の伊藤悠子さんにカンボジアの歴史、保健医療の現状などにまつわる講演をしていただきました。講演会ではカンボジアは内戦、地雷などによって身体的に障害を抱えている方が多いこと、内戦中医師が大量虐殺されたことにより現代でも医療の基盤が整っていないことなどを学びました。


車椅子を利用する方のお宅を訪問

 現地ではAAR Japanが支援する現地NGOの車椅子工房や実際に車椅子のサービスを受けている方のお宅、JICAカンボジア事務所、コンポムチャム州病院、村の保健センターなどを訪問し、それぞれの訪問先でお会いした方と質疑応答を重ね調査を進めていきました。また青年海外協力隊員として活動している方々や王立プノンペン大学キャンパスにあるカンボジア日本人材開発センター(CJCC)で日本語を学ぶ学生とも交流し、たくさんの貴重なお話を聞くこともできました。

 車椅子工房では、すべてカンボジア製の部品から作られた車椅子や、カンボジア人スタッフによって運営されている様子を見学しました。車椅子工房に勤めている車椅子職人は身体的な障害を持っている方も多く、車椅子の活動は幅広い雇用を生み経済を活性化していると感じることができました。


CJCCで日本語を学ぶ学生の皆さんと

 また事前学習ではカンボジアでは上座部仏教の信仰が厚く、輪廻転生の考えゆえ障害者が社会的に差別されてしまうことがあると教わっていたのですが、実際に車椅子を使っている方の生活を伺ってみると障害がある、なし関係なく生活しているのだなという印象を持つことができました。

 JICAカンボジア事務所では、カンボジアの現状や水道、道路などのインフラ、教育、医療などの幅広いJICAの協力事業など、現地で実際に活動なさっているからこそわかることをたくさんお話していただき、カンボジアという国をさらに理解することができました。

 8日間という短い滞在時間でしたが、カンボジアでたくさんの人と話をし、カンボジアの様々な場所を訪れたことによりカンボジアという国についての理解が深まったと思います。今回のスタディツアーで得たことをより深く自分の中に落とし込めるようこれからも学問に励んでいきたいと思います。

(文教育学部人文科学科地理学コース2年 松島 璃子)