質の高い保育の実現を目指す現職者のための講座

学び直しのニーズに応えます お茶の水女子大学 科目等履修生

本講座は、「子どもの心身の理解」「育児・保育の理解」「保育教材・環境の理解」を3本柱に充実した乳幼児期を実現するために役立つ各種科目を用意しています。

平成21年度後学期の募集は終了しました

平成21年度開講授業科目

子どもの心身の理解

科 目 講 師 募集状況
子どもの病気とそのメカニズムT (水曜 夜間) 榊原 洋一 募集終了
乳幼児の発達と脳科学T      (水曜 夜間) 榊原 洋一 募集終了
保育実践研究TUVW       (木曜 夜間) 榊原 洋一 募集終了
乳幼児行動の発達心理学     (火曜 夜間) 安治 陽子 募集終了

育児・保育の理解

科 目 講 師 募集状況
保育臨床演習T            (金曜 夜間) 大戸 美也子 募集終了
比較保育学T             (金曜 夜間) 大戸 美也子 募集終了
保育実践研究TUVW       (木曜 夜間) 大戸 美也子 募集終了
障害児保育教育論T        (月曜 夜間) 長谷川 武弘 募集終了
障害児保育教育論U        (月曜 夜間) 長谷川 武弘 募集終了
保育実践研究TUVW       (木曜 夜間) 長谷川 武弘 募集終了
現代育児論T            (春期集中 
                      2/6、2/13、2/20
                      土曜日三日間)
汐見 稔幸
大日向 雅美
小西 行郎
募集終了
                      (集中 
幼児理解とその方法U        10/31、11/14、11/28
                      土曜日午後三日間)
内田 伸子
大戸 美也子
刑部 育子
柴坂 寿子
浜口 順子
募集終了

保育教材・環境の理解

科 目 講 師 募集状況
育児・保育環境と工学T      (火曜 夜間) 鈴木 真
片岡 幸代
募集終了
保育者の情報学応用        (夏期集中 8/6〜8/8) 長谷川 武弘 募集終了
実践音楽療法             (夏期集中 8/3〜8/5) 藤本 禮子
下川 英子
募集終了
保育と食育              (夏期集中 8/6〜8/8) 酒井 治子 募集終了
絵本・おもちゃ・メディア研究W  (夏期集中 8/3〜8/5) 一色 伸夫
坂上 浩子
募集終了
絵本・おもちゃ・メディア研究V  (春期集中 
                      1/31、2/13、3/6
                      土曜日三日間)
多田 千尋 募集終了
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開講授業の内容紹介

子どもの心身の理解

子どもの病気とそのメカニズムT
 子どもの体のつくりとその働き、そしてその発達についての十分な知識を持つことが、保育、幼児教育の原点であるという視点に立ち、医学部のカリキュラムに準じた内容で講義を進め、子どもによく見られる病気については、その診断と基本的な対処が可能になることを目指す。
乳幼児の発達と脳科学T
 乳児がすでに複雑な脳機能を有し、周りの世界、他の人、そして自分自身について積極的に学習をしてゆくことが明らかになっている。こうした豊かな乳幼児の脳機能について最新の脳科学的知見について学びながら、保育の役割について考える。
保育実践研究TUVW(榊原担当)
 どの園にもいる、いわゆる「気になる子どもたち」とは何か、その特徴について基礎的な知識を身につける。さらに、気になる子どもたちへの対応の仕方や、保護者との協力体制の作り方などについて、学ぶ。 続いて受講者の経験した実例について現場でのドキュメンテイションや、保育上の課題についての実態調査、課題への対応策の検討を通じて、研究内容を実践に生かす道を探る。
  (保育実践研究V、Wは、I、Uを受講していることが前提となる)
乳幼児行動の発達心理学
  子どもの発達援助、保護者への子育て支援、さらには親子の関係性をつなぐような援助をすすめるうえでの発達の理解は重要である。発達心理学の理論的・実践的知見を紹介しながら子どもの心理発達について学びながら子育ての援助・支援について考える。
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育児・保育の理解

          
保育臨床演習T
  幼稚園教育要領には、「人格形成の基礎を培う」こと、その達成のために「環境を通して行うものであることを基本とする」と謳っています。また、保育所保育指針においても、「保育所の保育は、子どもが現在を最もよく生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培う」ために、「十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どものさまざまな欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図る」ことなどを目標とすると述べられています。「人格形成の基礎」とか「望ましい未来を作り出す力の基礎」とはどういうことで、これらの目標達成にかかわる「環境」のあり方について具体的に検討していきます。
比較保育学T
 3歳未満児の学習のあり方について、世界7カ国の比較研究を通して検討する。テキストとして
Ingrid Pramling-Samuelsson and Marilyn Fleer eds.
Play and Learning in Early Childhood Setting:International Perspectives,Springer 2008を使用予定。
保育実践研究TUVW(大戸担当)
  保育実践の質の向上を目指して、それぞれの現場が抱える課題を選び、課題解決の方法を検討し、年間通して各園の課題解決の方法を実践し、その過程を「ドキュメンテイション」にまとめる。保育所関係者は、『保育所における質の向上のためのアクションプログラム』に示されている事項から課題を選んでもよい。また、幼稚園関係者は、「家庭との連携のあり方」、「園の評価基準の設定」等、幼稚園に求められている今日的課題から選ぶことが望ましい。
保育の現場を持ち、またデジタルカメラやパソコンの操作ができる方の受講を望む。
障害児保育教育論T
 本科目では障害概念の脱構築をテーマに進める.前半は感覚障害を中心に障害種ごとの特徴を説明する。後半は「障害」概念の考え方、とらえ方を、聾学校での手話使用の歴史や、重度重複障害児の教育実践から生まれた「相互輔生(そうごほせい)」という考え方などを取り上げ考察していく。
障害児保育教育論U
 本科目は、特別支援教育をキーワードに授業を進める。前半はこれまでの障害児教育(特殊教育)が歩んできた歴史を説明し、障害児教育が特殊教育から特別支援教育にかわる背景を概観する。後半は特別支援教育の考え方、実際の様子を講義と現場の先生の講演を聞くことを通して理解を深める。
保育実践研究TUVW(長谷川担当)
 長谷川が担当する保育実践研究では、子どもに対する疑問や保育場面における疑問を、心理学の研究法を拠り所に実験研究や調査研究を行い掘り下げていく。授業はすべてディスカッションを中心としたゼミ形式で行い、必要に応じて講義も行いながら進める。 I/VとU/Wはそれぞれ同時に開講するが、I・Uでは、前半ではその基礎となる心理学の研究法について講義を中心に学び、後半では研究テーマの絞り込みとプランニングを行う。特に後半では、各自が持っている疑問・興味に基づいた研究テーマが見つけられるよう、関連する文献の読みすすめを通して焦点を絞り込み、具体的に心理学の研究法に則った研究として組み立てていくことができるよう指導する。研究プランができ次第、実際の調査・実験に着手し、得られたデータの解析・検討を行う。実験の予行練習や予備実験、予備調査なども必要に応じて行っていく。取り扱うことが可能なテーマとしては、保育場面や子育てに関する質問紙を用いた調査研究や子どもの認知機構を調べるような実験研究、大人を対象にした脳波を用いた脳機能研究などがある。
 V・Wでは同時平行で開かれるIの心理学の研究法について確認をしながら、これまで行った研究に関連する文献を検索し読みすすめる。これまでに行った研究を継続してデータ収集・解析も行う。また、後半ではこれまで行ってきた研究を、簡単な論文の形になるようまとめの作業を中心に進めていく。
  (保育実践研究V、Wは、I、Uを受講していることが前提となる)
現代育児論U
 少子化、長時間保育の普及、そして認定子ども園に集約される幼保一元化の動きなど、保育、幼児教育の現場には大きな変動と混乱がもたらされている。保育、幼児教育界で活躍する3人の講師が、乳児発達、育児支援、保育コミュニケーション論などに鋭く切り込んだ講義を展開する。
幼児理解とその方法U
  幼児の行為をVTRや写真等、ヴィジュアルなツールを通して観察し、行為の意味や成長のストーリーを読み解く演習をオムニバス方式でおこなう。個人的に理解を深めると同時に、グループで情報を共有し、またプレゼンテイションを通して、子ども理解の視点と子ども理解の方法の多様性を理解する。
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保育教材・環境の理解

育児・保育環境と工学T
 子どもが育つ環境はどのような条件を満たしていなくてはならないのか、快適性や安全性だけでなく、子どもの発達段階に合わせた理想的な環境とはなだろうか。本講座では、子どもの体や行動の特性を測定し、測定結果を生かした生育環境や育児製品とは何かを、実測データをもとに学ぶ。
保育者の情報学応用
 パパソコンを用いた実習の応用編。お便りなどの作成を通して、パソコンの一歩踏み込んだ利用方法を学ぶ。エクセルを用いた行事予定表の作成・出欠状況の集計、パワーポイントを用いた園内研修資料の作成、デジタルカメラで撮影した写真の編集などを予定している。実習内容は個々人の興味関心、能力に応じて設定する。
実践音楽療法
 音楽は発達障害児とのコミュニケーション形成に有効な手段の一つである。本科目では音楽を生かした子どもとの関係形成を目指す音楽療法を取り上げ、音楽療法の基本となる考え方を学ぶ。また、実際に音楽療法の体験もおこない、保育に取り入れる際の留意点などを、実践を通して感じ取る授業である。
保育と食育
 食事は、エネルギー源であると同時に、子どもの体を作り上げる材料を提供する重要な資源である。本科目では、生活の中での子どもの「食を営む力」への理解と、園と家庭とが連携した支援方法、そのためのカリキュラム作りについて演習を通じて学ぶ。
絵本・おもちゃ・メディア研究W
 シリーズ講義の第4弾。乳幼児の日常生活の中で、睡眠についで多くの時間が費やされるのが、テレビ、ビデオなどの画像メディア視聴である。長時間視聴が子どもに与える影響についてさまざまな意見が交錯するテレビメディアの製作の第一線で活躍する講師と、メディア製作現場から幼児教育現場に軸足を移した講師が、メディアの製作側と視聴者の側の両方の視点から、現代の子供向けメディアの現状と課題について具体的に解説する。ビデオなどを多用して講義を進める。 。
絵本・おもちゃ・メディア研究V
 おもちゃとのかかわりを通じて子どもは発達してゆく。本講座では、日本のみならず世界中のおもちゃと触れ合うだけでなく、おもちゃの製作やおもちゃを介した子どもとの遊びを通じて、 おもちゃの意味をさぐる。東京おもちゃ美術館(四谷)での実習を含む。
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平成20年度科目等履修生募集要項(概要)

募集定員数 講義・演習・実習(ゼミ)によって30〜10名とします。
@科目単位で募集し複数科目受講することができます。
A授業の形態には講義形式、演習形式、実習(ゼミ)形式があります。
出願資格 当該特設講座の科目等履修生は、次の各号いずれかに該当する者とします。
@保育士又は幼稚園教諭の資格を有する者
A短期大学若しくは高等専門学校を卒業した者
Bその他本学において前2号に規定する者に準ずると認めるもの
選考方法 合否については、次のことがらを考慮して選考します。
@ 現職の保育者を優先します。(保育所等に勤務する保育士・幼稚園に勤務する教諭)
A 同一組織・機関の受講者は人数を限定します。
B 提出していただいた志望理由書をもとに評価します。
C 継続履修者については、過去の本講座の受講履歴等を参考にします。
D 過去に受講放棄した者、出願書類(志望理由書)に不備があった者には、面接を行います。
授業料
区     分 授  業  料
1学期6単位以上の履修者 1学期     60,000円
1学期6単位未満の履修者 1単位につき  10,000円
授業期間 前学期  4月〜8月 授業開始日 4月13日(月)から
後学期 10月〜3月 授業開始日10月 1日(水)から
授業時間帯 月曜日〜金曜日 18:20〜19:50 / 集中講義 9:00〜18:10
※後期の集中講義は日時が異なりますので、詳しくは要項を
ご覧ください。
各科目は原則として90分講義15回で構成(2単位の科目)
平成21年度後学期募集要項(PDFファイル)
[参考]  平成20年度募集のページへ
開講授業科目に関する問い合わせ・募集要項請求先(平成19年度参考配布中)
TEL:03-5978-5831 FAX:03-5978-5943 E-mail:hp-p-ccae@cc.ocha.ac.jp
募集要項に関する問い合わせ先
TEL:03-5978-2723 E-mail:kyomu@cc.ocha.ac.jp
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