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女性研究者研究活動支援事業 平成26年度 キックオフ・シンポジウムを開催(2/15(日))

2015年3月6日更新

文部科学省 科学技術人材育成費補助事業(平成26年度~平成28年度)

女性研究者研究活動支援事業(連携型)

平成26年度キックオフ・シンポジウムを開催

お茶の水女子大学、芝浦工業大学、物質・材料研究機構(NIMS)は、平成26年度文部科学省 科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業(連携型)」に共同申請し、採択されました。

工学分野の女性研究者比率は依然として低く、その比率を向上させることは我が国にとって喫緊の課題です。本事業では、国立の女子大学として女性研究者を多数養成・輩出してきた本学、私立大学として工学系人材の養成・輩出に力を注いできた芝浦工業大学、世界トップレベルの研究機関である物質・材料研究機構(NIMS)の3機関が協働・連携し、国内における「工学系の女性研究者比率の向上」という困難な課題に挑みます。さらに、学部学生から上位職研究者までを対象に、新しい「工学系女性比率向上の好循環モデル」を構築し、教育・研究機関や企業・自治体への波及と普及を目指します。

事業開始にあたり、上記の課題について考えるキックオフ・シンポジウムを2015年2月15日(日)に本学にて開催しました。

シンポジウム冒頭では、本学と芝浦工業大学との包括協定、本学と物質・材料研究機構の大学院学生の教育研究に関する協定の調印式が行われました。

シンポジウムは代表機関総括責任者の羽入佐和子学長の開催挨拶で始まり、川上伸昭氏(文部科学省科学技術・学術政策局局長)より本事業に対する期待と励ましのご挨拶を頂戴しました。

続いて基調講演として、國井秀子氏(芝浦工業大学学長補佐・男女共同参画推進室長・大学院工学マネジメント研究科教授)より「理工系における女性研究者・技術者の活躍に向けて」と題したご講演をいただきました。長く産業界で活躍された経験に基づき、産業界から工学系女性研究者が求められている理由や、工学系女性研究者を増やしていくため解決すべき課題についてお話しいただきました。

原山優子氏(総合科学技術・イノベーション会議常勤議員)からは「女性にとっての選択肢『工学系の研究者』とは?」というテーマでご講演をいただきました。ご自身が初の女性教授となられた東北大学の「工学系学生の進路選択に関する意識調査」の結果をご紹介いただきながら、教育機関である大学の役割は、魅力的なカリキュラムを整え、そこで学ぶことで学生が自分自身に付加価値をつけ次のチャンスを作っていく道筋を自らつけていける場所にすることであるとのお考えに基づき、こうした役割を果たすことは1つの大学だけでは難しく、連携機関が協力することでさまざまな視点を学生に提供することが出来るとの見解を示されました。

また、社会が多様化する中では、お互いを認め合い許容する意識変革が必要であり、女性は女性であることを強みとして打ち出し、社会を変えていくことにチャレンジしたり、発想を転換してハードルを越えることを楽しみながら、力を発揮してほしいとの力強いメッセージをいただきました。

鼎談では、連携3機関の長である村上雅人氏(芝浦工業大学学長)、潮田資勝氏(物質・材料研究機構理事長)、羽入佐和子氏が「『工学系女性比率向上の好循環モデル』の構築を目指して」をテーマに、就学前の子ども達に工学への興味付けを行う必要性や、工学に対する良いイメージを持ってもらうことが重要であり、大学生については幅広い教養を身に付け、文系と理系を横断し融合するリベラルアーツ教育が重要であるとのお話しをいただきました。研究者支援としては、補助研究員をつける、テニュアポストを用意する、連携機関内の人材の交流やインターンシップの実施を通じて学部・大学院学生に研究職をより身近に感じてもらう工夫をするなど多様な側面からお考えをご提示いただきました。

鼎談のコメンテーターとして、行政や企業で指導的地位にある、江端美喜子氏(福井県総務部男女参画・県民活動課課長)、島田俊夫氏(一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)副会長、株式会社CAC Holdings代表取締役会長)、野々垣好子氏(SONY(元)B&P事業本部企画部門長、兼務:ダイバーシティ幹事長、現職:キャリアコーチングマネージャー)の3名よりそれぞれのお立場からのコメントを頂戴しました。

これらのセッションについて活発な質疑応答が行われた後、山村康子氏(独立行政法人科学技術振興機構科学技術プログラム推進部プログラム主管)より、性質の違う3機関が連携することによる事業目標の達成・成功を期待しているとの激励の言葉をいただきました。

最後に代表機関実施責任者の鷹野景子本学副学長の閉会挨拶において、本日のシンポジウムでは今日の工学系女性研究者比率向上のための現状と問題点の認識が共有でき、目標に向かって邁進する決意が固められたとのまとめが述べられ、シンポジウムは盛会裡のうちに閉会しました。

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