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意見交換会 「『未来の東京』」への論点~今、なすべき未来への投資とは~」開催報告

2019年10月25日更新

 東京都が2040年代を見据えて今年8月に発表した「『未来の東京』への論点」に関する意見交換会が、10月21日(月曜日)16時40分-18時10分に、本学国際交流留学生プラザにおいて開催されました。

 本学では意見交換会に先立ち、10月2日(水曜日)、9日(水曜日)、15日(火曜日)の3回にわたり、事前授業を実施しました。事前授業では、本学の学生が理系文系の枠を超えて、様々な分野の教員8名から話題提供の機会を得ました。各教員が専門に基づいて「『未来の東京』への論点」をどのように見るのかということに触れる、学生にとって大変貴重な機会となりました。

 学生からは「世界で勝ち抜ける『未来の東京』という意味で、日本で魅力的な研究をするというのはとても大切なことだと思いました」、「そもそも施策立案とそれに対するパブリックコメントをするという機会が今までなかったので、「『未来の東京』への論点」の資料に対してどのようにコメントするべきかわからずにいたが、先生方がそれぞれ独自の切り口(学問やアカデミック的な視点、社会に参画する個人としての視点、施策立案に関わる立場としての視点)でお話ししてくださったので、少し自分の意見やコメントを構築するヒントが得られました」等、多数のコメントが寄せられました。お忙しいところ、話題提供にご協力頂いた先生方に御礼申し上げます。

IGL-01 意見交換会当日は、学生21名が集まり、「『未来の東京』への論点」策定に携わられた東京都政策企画局計画部計画課の方々もオブザーバーとして参加頂きました。「教育の後の環境」、「人材育成」、「AI・IT」、「競争力」、「コミュニティー」、「拡大と縮小」、「多様性」、「寛容さ」、「観光」といったキーワードが参加した学生から提示され、「この提言は誰のためのものなのか?」、「日本に来ている外国人は本当に働きやすいだろうか」「日本がテクノロジー大国と自負するなら社会に還元する形で発信すればいい」等、活発な意見交換が見られました。

02 また、意見交換会では、グラフィックレコーディングの専門家にお越し頂き、学生の議論をリアルタイムで「見える化」しました。議論がリアルタイムでイラストとともに描かれていくことにより、学生はより積極的に意見交換会に参加できているようでした。
 意見交換会終了後、参加した学生から東京都へ期待することとして「自分らしさを発揮して生活していきたいし、他の人の考えも受け入れたい。多様な在り方が認められると良いと思った」、「一人一人が当事者意識を持って行動を起こせる環境が整っていることを期待したい」という声が寄せられました。 また、「多様性の裏にある寛容さはすごく大事。勉強し続けることが大切だと感じた」「自分たちの住む東京に関心を持って当事者意識を持ちたい」「政治vs個人となっている部分があったが、本来は私たち個人が政治に関わっていかなければいけない」等『未来の東京』を通して、多くの学生が自身を振り返るきっかけとなりました。
03 東京都の森田俊彦計画担当課長から「学生の皆さんから頂いたご意見等を参考にしながら、できる限り多くの方に「自分事」として捉えて頂けるような長期戦略、政策を考えてまいりたいと存じます。」とフィードバックを頂きました。

<グラフィックレコーディングによるイラスト>
04  05

ファシリテーター:
岡村利恵グローバルリーダーシップ研究所特任講師
松田デレク国際教育センター・グローバルリーダーシップ研究所講師

※意見交換会事前授業にご協力頂きました教員の皆様は以下の通りです。(話題提供順)

毛内拡先生
三宅亮介先生
中久保豊彦先生
矢島知子先生
石田千晃先生
本林響子先生
佐藤敦子先生
飯田薫子先生

<意見交換会事前授業要旨>

毛内拡先生

日本の科学技術力を考えれば国内で競っている場合ではない。オープンイノベーションやコアファシリティの環境整備をしていく必要がある。

三宅亮介先生

「ビジネスの公用語は英語」ということの前に、その分野をリードする研究(ビジネス)が東京に存在するということがまずは重要ではないか。

中久保豊彦先生

SDGs時代の計画立案は、環境・経済・社会の統合型に。何かを優先させれば何かが犠牲になるというトレード・オフの視点が重要である。

矢島知子先生

日本の倫理観は世界でも突出している。今持っている倫理観を大切に。また、ダメと言う勇気も必要。そして答えを出すことが全てではない。

石田千晃先生

ICTやAIの更なる発展が今後も期待できる。一見して便利、良いと思っていることでもその功罪を考えてみることも大切。

本林響子先生

日本にルーツを持たない子どもたちへの教育など、外国人住民が増加することで何が問題となるのか。より深く具体的に考えていく必要がある。

佐藤敦子先生

未来の東京を支える人材を育成していくことが大切。何のために大学で学んでいるのか、どうしたら人を助けることができるのかを意識してほしい。

飯田薫子先生

2040 年は、3 分の1が高齢者になり、健康寿命と平均寿命との差を縮めることが 課題である。また、「世界競争力ランキングの低下」が顕著であり、国際社会の一員としての視点で 見渡す力が必要なのではないか。

関連ファイル / Related Files

» IGL_tokyo02(PDF形式 3,227キロバイト)

» IGL_tokyo04(PDF形式 3,189キロバイト)

» IGL_tokyo05(PDF形式 3,267キロバイト)

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