生活環境教育研究センター・SHOKUIKU総合研究部門の石川朋子准教授より、副専攻「SHOKUIKUプログラム」の開講報告を行いました。本学でのこれまでの食育に対する取り組みから本プログラム発足に至った経緯、本プログラムの目的やカリキュラムのご紹介、授業や様々な活動、そして副専攻履修生に対して行ったアンケート結果など、これまでの成果を凝縮した形でお伝えしました。
この後の質疑応答では、食育の定義、科学的根拠(エビデンス)とは何か、食育専門家の活躍が望まれる現場や職種、食育教育が網羅すべき食の領域などについて、活発な意見交換がなされました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
本プログラムを運営する生活環境教育研究センター・SHOKUIKU総合研究部門に所属する助教など4名による、今年度の研究報告を行いました。

■飯島久美子助教:「ハッショウマメを用いた味噌の調製」

■曽根保子助教:「non HDLレベル・LDL/HDL比と赤血球膜の脂肪酸組成との関連について」
  ※曽根助教は本演題により、第34回日本臨床栄養学会総会・第33回日本臨床栄養協会総会
    第10回大連合大会若手奨励賞を受賞しました。詳細はこちら

■深尾友美助教:「食品機能性成分が標的となる生体内分子の研究」

■會退友美アカデミック・アシスタント:「子どもの食事場面における母親の関わり方に関する検討」
本プロジェクト担当責任者である藤原葉子教授による開会のごあいさつに続き、栄養教育を専門とする生活科学部食物栄養学科の赤松利恵准教授より、「これからの食育に必要な研究~食行動学の観点から~」と題してご講演いただきました。栄養と食に関する「教育」部分に注目されがちな食育実践の現状に対し、本講演では「食育は、栄養教育の専門家だけではできないこと」、そして「食育に関する研究は、食育実践だけではないこと」について、栄養と食に関する研究の新しい分野である「食行動学」の研究事例を交えながらお話いただきました。「健全な食生活を実践する人を増やす」という食育の目標に向かう上での、ひとつの方向性を示して下さる内容でした。

ついで、本学大学院で博士号を取得し、フードコーディネーターとしてもご活躍の福留奈美さんに、「調理における沸騰を表す用語・表現の研究」として、博士論文での研究内容をご発表いただきました。この研究は、調理初心者にとっては見極めが難しい「沸騰」の状態を、分かりやすい別の表現で標準化することはできないか、という着想から始まったそうです。今回は、「沸騰」をあらわす分かりやすい用語・表現の特定と、日本語、英語、中国語の三か国語間での対応表現を探る試み、そしてこの研究結果を食の教育プログラムにおいて活用するための提案についてお話しいただきました。
司会の香西みどり教授
様々な視点から活発な質疑応答
深尾助教による研究報告
飯島助教による研究報告
福留さんご報告、動画を用いて説明
藤原教授によるごあいさつ
副専攻開講報告
講演

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ご質問にお答えする赤松准教授
石川准教授による副専攻開講報告
赤松准教授によるご講演
研究報告
お茶の水女子大学院副専攻「SHOKUIKUプログラム」は、平成23年度より本格的に運営をはじめています。ここまでの教育と研究の成果を発表する機会として、「SHOKUIKU研究報告会」を開催しました。
                                   

 お茶の水女子大学SHOKUIKU研究報告会
「大学院における食育教育と食研究の実践」

 平成24年12月1日 於お茶の水女子大学