■ 講演概要
池田先生の講演の様子

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講演後の質疑応答の様子
 栄養学・食糧学研究においては、統計検定法を常に利用しており、その重要性は認識されているものの、原理や正しい方法を理解せずに利用している場合が多く見受けられます。しかしながら独学で統計学を勉強し、検定法を理解することはかなり難しいといえます。実践的には、いくつかある検定法の中から、どの検定法を選べばよいかを判断できるようになることが求められます。
 池田先生のご専門は動物試験であることから、動物試験の例を挙げながら、具体的にわかりやすくお話し頂きました。講演後は、フロアとの活発な質疑応答が行われました。
・ 実験計画を立てる上で、統計検討法を理解することの重要性
・ 標準偏差と標準誤差の違い
・ 正規性の検定、等分散性の検定の必要性の可否
・ 帰無仮説、危険率の意味
・ パラメトリック検定、ノンパラメトリック検定の原理と選択法
・ t検定、一元配置分散分析、二元配置分散分析について
■ 講演内容
 エビデンスを構築する研究を行っていくためには、実験や調査によって得られたデータを適切な統計検定法を用いて解析する必要があります。そこで今回は、東北大学の池田先生をお招きし、“栄養学・食糧学研究のための実践統計検定法”と題した特別講演会を開催致しました。学内・学外から、主に栄養学、食品科学研究に携わる学生や教員、計80名の方々にご参加頂きました。  
                                   

特別講演会 「栄養学・食糧学研究のための実践統計検定法」
講師:東北大学大学院農学研究科教授 池田郁男先生
平成24年6月18日 お茶の水女子大学