平成22年度よりスタートした本プロジェクトは平成27年度に最終年度を迎え、活動の最終報告の場として、これまでの研究と教育の成果を発信するシンポジウムを開催いたしました。「高度食育専門家」の育成と輩出を主眼として発足しつつも、社会からのニーズに対応して公開講座を開講するなど、管理栄養士をはじめ実務に取り組む方々への情報発信も重要な課題であるとの認識を深めていったというプロジェクトの歩みを踏まえ、テーマは「もう一度見直そう!あなたの食育のエビデンス」と設定致しました。そして、エビデンスに基づく食育活動の意義を改めて2つの専門的立場から説く講演、6年間のプロジェクトの展開を振り返る活動報に加えて、本プロジェクトが輩出し教育の現場で活躍している高度食育専門家3名による研究報告を行いました。
管理栄養士などの実務家や研究者、教育関係者、企業にお勤めの方、そして専門食育士も含む本学OGなど様々な方にご参加いただきました。
プログラム
開会あいさつ 香西みどり(お茶の水女子大学基幹研究院教授)
講演「もう一度見直そう!あなたの食育のエビデンス」
~栄養化学の立場から~
藤原葉子(お茶の水女子大学基幹研究院教授)
~栄養教育学の立場から~
赤松利恵(お茶の水女子大学基幹研究院教授)
事業報告
プロジェクト活動報告
石川朋子(お茶の水女子大学プロジェクト教育研究院特任准教授)
研究報告1:SHOKUIKUプログラム副論文より
「根菜類を用いた煮物調理のシミュレーション」
佐藤瑶子(お茶の水女子大学専門食育士 (上級))
「幼児期前期における偏食の変化に関する検討」
會退友美(お茶の水女子大学専門食育士 (上級))
研究報告2:元プロジェクト特任助教より
「ハッショウマメおよびアロマレッドの調理性に関する研究」
飯島久美子(東洋大学食環境科学部健康栄養学科准教授)
閉会あいさつ 藤原葉子(プロジェクトリーダー)
総合司会 森光康次郎(お茶の水女子大学基幹研究院教授)
(左より)赤松教授の講演 石川特任准教授による活動報告
(左より)佐藤助教による研究報告 閉会のご挨拶を行う藤原教授