お茶の水女子大学では、科学コミュニケーターが持つべき資質として大き3つの力を考えています。
すなわち、「深める力」、「伝える力」、そして、「つなげる力」、です。
「つなげる力」は、一般社会人や子どもたちに、科学者や技術者を紹介したり、講演会や実験教室を主宰することなどで、双方向のコミュニケーションを実現できる能力です。
これらの3つの力を発揮するためには、以下の8つのスキルが必要であると考えられます。
深 め る 力 |
■科学的探究能力育成スキル | 科学探究能力育成特論(基礎・発展)においては、英国や米国等で開発されている教育方法なども検討しながら、わが国に適した方法を提案しつつ講義し、科学的探究能力育成スキルを養成します。 |
■研究推進・教材開発スキル |
教材開発法研究(基礎)においては、各科学分野の先端研究動向を体験することで、その面白さやエッセンスについて教材作成する実践的授業を行います。すなわち研究推進・教材開発スキルを獲得することを目指します。 なお、教材開発法研究(発展)では、一定期間(長期休暇期間等)、研究室に所属していただき、現在進行形の先端研究にふれていただくことも予定しております。 |
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伝 え る 力 |
■プレゼンテーションスキル | プレゼンテーション法研究においては、視聴者を惹き付ける講義や展示技法などについて講義を行います。さらに、国立科学博物館を演習・実習場として、受講者自らの作品を、展示・演示実践していただきます。 |
■サイエンス・リーディングスキル | サイエンス・リーディングにおいては、新たな分野の重要性や面白さを理解して、自らの価値基準を構築した上で、創造的想像力を働かせることができる能力を養成します。 | |
■サイエンス・ライティングスキル | サイエンス・ライティングにおいては、先端科学紹介文から専門誌への投稿まで、それらの手法を講義し、また、様々なメディアの比較研究も行います。> | |
■科学カウンセリングスキル | 倫理思想とカウンセリング技術を修得を目指し、それらを科学教育に生かす力の養成を目指します。 | |
つ な げ る 力 |
■外部資金獲得スキル | 科学教育企画特論(基礎)においては、外部資金を獲得するために、実験の企画や必要性を述べる等、申請書の作成スキルを養成します。 |
■学校運営・経営スキル | 科学教育企画特論においては、管理職だけでなく、一般教員も今後強く求められる学校運営・経営スキルについて講義します。さらに科学教育に適した人的配置はどのようなものかなどについても講義します。 |