【科学的探究能力育成スキル】

<科学探究能力育成特論(基礎)>

1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 科学探究能力育成特論(基礎) 1単位
3. 担当者氏名・所属 小玉 重夫 ( 文教育学部 )
冨士原 紀絵 ( 文教育学部 )
石井 恭子 ( お茶大附属小 ) 予定
4. 連絡場所 ( 小玉;内線5243, E-mail:skodama@cc.ocha.ac.jp  )
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 後学期
6. 講義日 平成18年12/26(火)、27(水)
【全日程:午前:9:30-12:30、午後:13:00-17:10】
7. 教室 共通講義棟1号館204教室
8. 受講定員 30名程度
9. 条項条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能、小学校と中・高(全教科)の専修免許申請用単位として認定
10. 授業の形態 講義と演習
11. 教科書・参考文献 講義・演習中にプリント等を配布
12. 評価方法・評価割合 レポート(5割)/出席(5割)
13. 主題と目標
 本科目では、児童(生徒)が科学学習への意欲と関心を高めるために必要な科学探究能力を育成するための、教育の方法および技術を講義し、演習を行う。本科目で「基礎」というのは、免許法上の設置趣旨から、初等教育(小学校)の教員をかなりの程度念頭においていることを意味する。したがって、基礎→発展というシークエンス(連続性)を意味するものではないので、その点を特に留意されたい。
 とりわけ初等教育段階での科学教育において重要なことは以下の三点である。一つには、子どもと環境やものとを「つなぐ」ことである。子どもなりに環境やものと相互作用するなかで生じた問いや気づき、こだわりを大切にしなくてはならない。二つには、個人的な情動的経験を協働的学習経験に「つなぐ」ことである。ものや環境との直接的な情動的関わりから生じた問いや気づきを、対象化させることを通して、「探究」、「観察」、「吟味」などの協働的課題解決活動につなげていかなければならない。三つには、子どもの認識において科学と生活、社会とを「つなぐ」ことである。教室における科学学習の学習経験を生活の文脈において再解釈することや社会生活を営むうえで必要とされる市民的資質の向上に資するものとしなくてはならない。
 そこで、本科目では、小学校段階における科学教育を進める際に教師に求められる資質を
  1. 科学を学ぶことの現代的意味を理解し、子どもに説明できること
  2. 子どもなりの「わかり方」を理解し、それに沿った指導ができること
  3. 子どもなりの科学の表現をみとり、交流を組織できること
  4. 個々の子どものものや環境についての学びやこだわりを媒介し、協働的な課題解決を組織できること
  5. 子どもの学習を学習経験や生活経験をふまえてとらえ、発達の見通しをもったはたらきかけができること
  6. 子どもの生活と科学をつなぎ、科学を学ぶことの意味や価値に気づかせることができること
と とらえ、これらの資質を統合的に向上させるための契機となることを目的とする。
14. 授業計画 1日目・午前
  1. なぜ科学の教育かをシティズンシップ(市民性)の視点から考える。近年、英国等で発展しつつある「科学とシティズンシップ」の教育思想と実践を、科学ジャーナリズムの発展などと関わらせながら紹介し、その意義を考える。(小玉)
1日目・午後
  1. 科学(的)リテラシーと科学教育の目的に関する最近の議論と欧米における科学教育改革の方向を紹介し、現代における科学教育の目的と方法について討論する。(石井)
     
  2. 子どもの科学的概念や知識の理解についての研究を紹介し、子どもの理解に沿った理科授業のあり方や教師と子どもとのコミュニケーションを重視する授業について検討する。(石井)
2日目・午前
  1. 日本における探究の考え方の変遷を検討しつつ米国や英国の探究プログラムを紹介し、探究プログラムにもとづいた実験を実際に行いながら、実験の意味を討論する。(石井)
     
  2. 科学教育における授業のコミュニケーションの特徴や授業において起こりうる諸問題について事例をもとに解説し、授業における教師と子どものコミュニケーションのとりかた、教師の役割について検討する。(石井)
2日目・午後
  1. これまでの内容をふまえて、科学教育における探究の意味と教師の役割について議論する。(石井)
     
  2. 科学教育の学習成果は、とりわけ初等教育の場合、「理科」の教科学習で活用されるだけではなく、生活科や「総合的な学習の時間」といった他教科でも活かされねばならない。ひいては学校内外を問わず、児童(生徒)の生活上で発揮されねばならない。理科で形成された科学能力を教育課程や子どもの生活の中でどのように活かすのか、考えて行きたい。(冨士原)

<科学探究能力育成特論(発展)>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 科学探究能力育成特論(発展) 1単位
3. 担当者氏名・所属 小倉 康 ( 国立教育政策研究所 )
高橋 哲夫 ( 東京都北区教育長 )
4. 連絡場所 SEC(千葉;内線5370, E-mail:mailto:sec@cc.ocha.ac.jp )
5. 履修年次 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日 平成18年8/30(水),9/9(土),16(土),30(土)
【全日程:午前:9:30-12:30、午後:13:00-17:10】
7. 教室 共通講義棟1号館204教室( 8/30(水),9/9(土),16(土) )
北区(仮)北園まなび館( 9/30(土) )
(※ 場所はお茶大HPにてご確認ください。)
8. 受講定員 30名程度
9. 受講条件・その注意 大学院生,小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し,専修免許申請用単位としては中・高(家庭,理科,数学),高(情報)を認定
10. 授業の形態 講義と演習
11. 教科書・参考文献 講義・演習中にプリント配布
12. 評価方法・評価割合 レポート(5割)/出席(5割)
13. 主題と目標  子どもたちの科学への学習意欲を高めるためには,彼らが科学を学ぶことの大切さや有用さを実感できる科学教育とすることが重要である。そこで,すべての市民の科学的リテラシーとしての科学的探究能力の育成スキルに焦点を当て,科学的思考力や科学的探究のスキルや態度を育成しようとする科学教育プログラムの理論と方法について学ぶ。具体例として,米国や英国を中心とする特徴的な小中学校科学プログラムを取り上げる。また,日本の科学教育の現状から,思考力や科学的探究能力の育成上の課題を整理し,実践例をもとに,これらを解決する方策を考える。さらに,受講者同士で自身の実践例をもとに講師もまじえ討論を行い,児童・生徒の発達段階に即した思考力や科学的探究能力の育成をねらいとした理科の指導計画作成のポイントをまとめる。この授業を受講後,子どもたちに科学学習の有用さを実感させることを目標とした学習活動案(内容自由)をレポート課題とする。
14. 授業計画
第1日: 講義と演習 : 科学的思考と論理的思考力,
科学のプロセススキル[小倉]
第2日: 講義と演習 : 批評的思考態度とデータ処理,
科学的表現力と評価[小倉]
第3日: 講義と演習 : テクノロジーと創造性,
応用力と科学的リテラシー[小倉]
第4日: 講義と討論 : 日本の科学教育の現状について講義,
実践例をもとに討論[高橋]

【研究推進・教材開発スキル】

<生活科学教材開発法研究(基礎)>
1. 科目区分 人間文化研究科ライフサイエンス専攻
2. 科目名・単位数 生活科学教材開発法研究(基礎)(1単位)
3. 担当者氏名・所属 村田 容常 ( 生活科学部 )
森光 康次郎 ( 人間文化研究科 )
4. 連絡場所 総合研究棟503号室(森光;ex. 5757)
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日 平成18年8月15日(火)9:00−12:10、16日(水)9:00−18:10、17日(木)9:00−18:10
7. 教室 講義:生活本館2階209室、実験:生活本館2階207室/210室
8. 受講定員 25名まで
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し、専修免許申請用単位としては中・高(家庭)を認定。
10. 授業の形態 講義と実験
11. 教科書・参考文献 講義・実験中にプリント配布
12. 評価方法・評価割合 出席(80%)/簡単なレポート(20%)
13. 主題と目標
 受験科目の優劣のみが重用評価される偏重受験時代となった現在、実は人間が健やかに生活する上で最も大切な学問領域である「生活科学分野(主に衣食住)」を、この就学期(小中高校生)に如何に楽しく重要であるかを学童・学生へ伝えることができるよう、教育教材の工夫を含めて修得することを本授業の開講目標とした。
 幅広い「生活科学分野」を全て網羅することは不可能なので、この授業では食物に関する講義と実験を2課題、2講師で構成される。それぞれの課題は身近な食生活に関連した内容である。特に話題となっている食品機能性成分でもあり、また本来は食生活を豊かにする食品嗜好性成分(色と香り)の話題を包含している。これらを学童・学生に対しても実生活に密着した内容として伝えうる講義と実験開発を試みている。受講者に望むことは、講義と実験経験を通して、教育現場で実施するための工夫や応用力を養って欲しい。この授業を受講後、実際の教育現場での実施案(自由)をレポート課題とする。
14. 授業計画
第1日 9:00〜10:30  講義:食品の褐変と色を科学する(村田)
10:40〜12:10  講義:食品の香りを科学する(森光)
第2日 9:00〜18:10  基礎実験1(村田)
第3日 9:00〜18:10  基礎実験2(森光)
15. 備考 参考:現職系受講者へ

8月22日(火)、「現職研修」がお茶大附属校で開催されます。
希望の方はどうぞご参加下さい。
(参加費別途:¥1,000.- 当日徴収、詳細は講義初日に)

<数学教材開発法研究(基礎)>
1. 科目区分 人間文化研究科数理・情報科学専攻
2. 科目名・単位数 数学教材開発法研究(基礎)(1単位)
3. 担当者氏名・所属 横川 光司 ( 人間文化研究科 )
4. 連絡場所 理学部2号館601号室
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日 平成18年7月27、28日(2日間)
【全日程:午前:9:00-12:10、午後:13:20-16:30】
7. 教室 理学部3号館7階701室
8. 受講定員 40名程度を定員とする
9. 受講条件・その注意 大学院生,小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し、専修免許申請用単位としては中・高(数学)を認定。
10. 授業の形態 講義
11. 教科書・参考文献 講義の数週間前にホームページ
http://www.math.ocha.ac.jp/yokogawa/ に掲載予定
12. 評価方法・評価割合 小論文(レポート)
13. 主題と目標  算数,数学が単に計算技術,論理的思考能力向上のためのものではなく,面白く美しく,感動に満ちた世界であるという実感を持ってもらうことを目的とし,初等整数論から始め,円,楕円曲線を用いた暗号理論までを学ぶ.
14. 授業計画
整数の整除,合同式
ピタゴラス三角形とフェルマの定理
フェルマの小定理と暗号
円の有理点と整数論
楕円曲線
楕円曲線暗号

 講義の1ヶ月くらい前にノートを配布し,講義までに簡単な課題の問題を解いていただくことを考えている。講義は2日間を予定しているが、初日の午前に課題の解説,大学の数学科を卒業した方でなくても十分楽しめるよう午後は具体的な問題を解きながらゆっくり解説する。2日目は発展的な内容も込めた講義とする予定である。
<情報科学教材開発法研究(基礎)>
1. 科目区分 人間文化研究科物質科学専攻
2. 科目名・単位数 情報科学教材開発法研究(基礎) (1単位)
3. 担当者氏名・所属 椎尾 一郎
小口 正人
小林 一郎
萩田 真理子 ( 情報科学科 )
4. 連絡場所 理学部3号館501号室
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日 平成18年8月28、29日(2日間)
【全日程:午前:9:00-12:10、午後:13:20-16:30】
7. 教室 共通講義棟3号棟 408室
8. 受講定員 20名
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し、専修免許申請用単位としては高(情報)を認定。
10. 授業の形態 講義と演習
11. 教科書・参考文献 講義中にプリント配布
12. 評価方法・評価割合 レポート(5割)/出席(5割)
13. 主題と目標
 情報科学の先端の話題、マルチメディア、セキュリティ技術、ネットワーク技術、ユビキタス・コンピューティング、人工知能、ヒューマン・インタフェース、Web技術と情報検索技術、データベース、コンピュータ・グラフィクス、計算機シミュレーション、プログラム言語、コンピュータ・アーキテクチャならびにこれらの技術に深く関連する数理的基礎理論などの中から中学生向けの教材開発に適したいくつかのテーマを選び紹介する。テキストは特に使用せず、必要があれば資料を講義中に配布する。
 講義受講後、その内容の一部または全部を、教育現場で実施するためには、どのような授業が可能であるかをレポートとして出題する。
14. 授業計画
28日:午前:萩田(暗号とセキュリティ関連)
28日:午後:小口(ネットワークコンピューティング関連)
29日:午前:小林(人工知能関連)
29日:午後:椎尾先生(ユビキタスコンピューティング関連)
<物理教材開発法研究(基礎)>
1. 科目区分 人間文化研究科物質科学専攻
2. 科目名・単位数 物理教材開発法研究(基礎) (1単位)
3. 担当者氏名・所属 冨永・小林・森川・今井・
浜谷・奥村・古川・曹 ( 理学部物理学科 )
4. 連絡場所 理学部1号館 208室(今井)
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日
平成18年8月21-23日(3日間)
【全日程:午前9:00−12:00、 午後13:20−16:30】
7. 教室 理学部1号館201号室
8. 受講定員 40名まで
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し、専修免許申請用単位としては中・高(理科)認定。
10. 授業の形態 講義と実験
11. 教科書・参考文献 講義中に提示
12. 評価方法・評価割合 出席
13. 主題と目標  現在、小・中学校の教員ないしは将来小・中学校の教員を目指す学生に対して、先端の物理学研究の現状を通して、物理を学ぶ事がいかに楽しいものであり、かつ大切なものであるかを理解し児童・生徒伝える事ができるようになることを目的とする。このため、幾つかの物理分野の専門家によるオムニバス形式の授業を行う。専門分野は宇宙・素粒子・物性理論・物性実験から選ばれ、模擬実験やシミュレーションなどの手法により、基礎的な知識のない受講者にも興味をもってもらえるよう体験型の授業も行うが、ここで目指すのは博物学的な知識や現象の理解ではなく、その研究の意義やその研究がもたらす影響また、その研究を支える論理構成など、その背後にある物理的思考法について理解し、伝えて頂ける様に工夫したい。
14. 授業計画 8月21日

1コマ目/講義(古川): 午前9時半〜11時30分
強相関電子系の最近の話題を取り上げ、問題とされている物理を概観する。
2コマ目/講義(冨永): 午後1時半〜3時
水の不思議な性質を概観するとともに、なぜ理科教育が必要なのかを考えてみたい。
3コマ目/講義(森川): 午後3時15分〜4時45分
宇宙の基本的な構造と進化を、観測データから推理する。

8月22日

4コマ目/講義(浜谷): 午前9時半〜11時30分
高圧力が引き起こす物質の構造変化について、模擬実験も行って考察する。
5コマ目/講義(奥村): 午後1時半〜3時
表面張力という身近な現象に潜む素朴な物理とその最先端の研究へのつながりを垣間見る。
6コマ目/講義(小林): 午後3時15分〜4時45分
ナノ構造の物理についての最近の研究を紹介する。

8月23日

7コマ目/講義(今井)   : 午前9時半〜11時30分
ソフトマターの特徴的な構造形成をエントロピーの観点から考察する。
8コマ目/講義(曹(ちょう)): 午後1時半〜3時
物質の究極の構成単位である素粒子と、その世界を支配する物理法則に関する研究の最前線を紹介する。
9コマ目/           : 午後3時15分〜4時45分
講師と受講生による質疑応答。

<生物教材開発法研究(基礎)>
1. 科目区分 人間文化研究科ライフサイエンス専攻
2. 科目名・単位数 生物教材開発法研究(基礎) (1単位)生物細胞遺伝コース
3. 担当者氏名・所属 宮本 泰則
近藤 るみ( 理学部生物学科 )
4. 連絡場所 理学部2号館206号室(宮本)、理学部1号館513号室(近藤)
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日
平成18年8月2日−4日(3日間)
【全日程:午前9:00−12:00、 午後13:20−16:30】
7. 教室 理学部1号館521号室、もしくは共通講義棟3号館3階第2実習室
8. 受講定員 25名程度(実験・演習の実施の都合上)
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し、専修免許申請用単位としては中・高(理科)を認定。
10. 授業の形態 講義と実験
11. 教科書・参考文献 講義中にプリント配布
12. 評価方法・評価割合 レポート(5割)/出席(5割)
13. 主題と目標 テーマ:セントラルドグマの統一的理解

 本科目の第一の目的は細胞内でのDNAからタンパク質合成への流れの理解にある。大腸菌から、哺乳類の細胞まで、同じ機構でタンパク質が作られることを通し、生物の一般性という見方、考え方に関する理解を身につけることを目標としている。第二の目的として、実験を通し実物を見ることである。このことにより新たな疑問や関心が沸きあがることが多く、この科学的な刺激を受けることにより、教育指導への活性化につながることを目標としている。

14. 授業計画
1日目 講義: セントラルドグマに関する講義
形質転換についての講義
実験: 大腸菌への遺伝子導入(形質転換)
 
2日目 実験: 形質転換の結果の評価
講義: 動物細胞でのDNAから遺伝子の発現に関する講義
実験: 動物細胞の観察及び遺伝子導入
 
3日目 実験: 合成されたルシフェラーゼ活性の測定
演習:
 
教育現場での実施に関するグループディスカッション及び発表
<生活科学教材開発法研究(実践)>
1. 科目区分 人間文化研究科ライフサイエンス専攻
2. 科目名・単位数 生活科学教材開発法研究(実践)(2単位)
3. 担当者氏名・所属 村田 容常 ( 生活科学部 )
森光 康次郎 ( 人間文化研究 科)
栗原 恵美子 ( 附属中学校 ) 予定
4. 連絡場所 総合研究棟503号室(森光;ex. 5757) 附属中学校(栗原;ex 5865)
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日 平成18年8月15日13:20〜18:10、8月15〜19日9:00〜18:10
7. 教室
8月15日、 19日 講義、演習:生活本館2階209
8月16日、 17日 実験:生活本館2階207室/210室
8月18日 実習:附属中学校第一校舎3F被服室・調理室
8. 受講定員 3〜5名程度
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し、専修免許申請用単位としては中・高(家庭)を認定。
10. 授業の形態 講義・実験実習と演習
11. 教科書・参考文献 講義・実験実習中にプリント配布
12. 評価方法・評価割合 出席(40%)/開発教材レポート(20%)/教材実施レポート(40%)
13. 主題と目標
 受験科目の優劣のみが重用評価される偏重受験時代となった現在、実は人間が健やかに生活する上で最も大切な学問領域である「生活科学分野(主に衣食住)」を、この就学期(小中高校生)に如何に楽しく重要であるかを児童・生徒・学生へ伝えることができるよう、教育教材の工夫を含めて修得することを本実践講座の開講目標とした。
 幅広い「生活科学分野」を全て網羅することは不可能なので、食物に関する講義と実験実習を通して展開。昨今、栄養面や食文化や命といった食育が注目されているが、座学だけではなく、体験的に学ぶことで前述の内容を効果的に定着させるきっかけとなろう。実生活、実際の授業にすぐに活用できる内容を提案する。受講者に望むことは、講義と実験実習や演習を通して、教育現場で実施するための工夫や応用力を養って欲しい。この実践講座の最終日で、実際の教育現場を想定し、自らの実施案(自由)を個別に発表することを課題(開発教材レポート)とする。また後日、教育現場へ戻り、実際に実施した授業を「教材実施レポート」として提出課題とする。
14. 授業計画
第1日  13:20〜14:50  講義(村田)
 15:00〜16:30  講義(森光)
 16:40〜18:10  講義(栗原)
第2日   9:00〜18:10  実験1(森光)
第3日   9:00〜18:10  実験2(村田)
第4日   9:00〜18:10  実習(栗原・村田)
第5日   9:00〜18:10  演習(森光・栗原)
15. 備考 参考:現職系受講者へ

8月22日(火)、「現職研修」がお茶大附属校で開催されますので、希望者は併せての参加を推奨します。
(参加費別途:¥1,000.- 当日徴収、詳細は講義初日に)

<化学教材開発法研究(実践)>
1. 科目区分 人間文化研究科物質科学専攻
2. 科目名・単位数 化学教材開発法研究(実践) (2単位)
3. 担当者氏名・所属 森 義仁 ( 理学部化学科 )
前川 哲也 ( お茶の水女子大学附属中学校 )
4. 連絡場所 理学部1号館436号室 
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日
平成18年7月24-26日、8月7-9日(6日間)
【全日程:9:30-12:30, 13:30-17:00】
7. 教室 理学部1号館415号室、お茶の水女子大学附属中学校第1理科室
8. 受講定員 5名まで
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し、専修免許申請用単位としては中・高(理科)を認定。
10. 授業の形態 講義と実験
11. 教科書・参考文献 日本化学会化学教育協議会
 「化学と教育 定番化学実験 小・中学校版」
12. 評価方法・評価割合 レポート(5割)/出席(5割)
13. 主題と目標 授業で使える化学教材の開発

 受講者のふだんの授業の中から、生徒のわかりやすさ、実験操作の簡便性、成功率や安全性など向上させたいテーマを探し、それを解決するのにふさわしい実験を中心とした化学教材の開発を行なっていただく。
 講師や受講生同士のディスカッションを活発に行い、より良い教材の開発を目指す。

14. 授業計画
第1日目  立案指導
第2日目  実践用予備実験1
第3日目  実践用予備実験2
第4・5日目  実践用実習
第6日目  実践用実習及び実践案のまとめ
<物理教材開発法研究(実践)>
1. 科目区分 人間文化研究科物質科学専攻
2. 科目名・単位数 物理教材開発法研究(実践) (2単位)
3. 担当者氏名・所属 佐藤 道幸 ( お茶の水女子大学附属中学校 )
4. 連絡場所 理学部1号館 208室(今井)
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 後学期
6. 講義日
平成18年9月9日(土)を初日とし、あと4日間は自主選択。
【原則 9:30〜17:00】
7. 教室 未定
8. 受講定員 5名程度
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
但し、専修免許申請用単位としては中・高(理科)認定。
10. 授業の形態 講義と実験
11. 教科書・参考文献 講義中に提示
12. 評価方法・評価割合 出席
13. 主題と目標  物理教材開発法研究(基礎)の講義内容の中から新しい物理教材の開発に繋がる様な事例を探索し、物理教材の開発を行なって頂く。具体的な例としては素粒子分野における陽子や中性子内のクォークが束縛されている様子をあらわすシミュレーション、水や水溶液の性質をビジュアルに理解するための簡単な実験、磁石の微視的な起源である巨大磁気抵抗効果の実験、表面張力に関係した簡単にできる実験などから興味に基づいて教材の開発を試みる。
14. 授業計画
第1日目  立案指導
第2日目  実践用予備実験1
第3日目  実践用予備実験2
第4日目  実践用実習
第5日目  実践用実習及び実践案のまとめ
<生物学教材開発法研究(実践)>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 生物学教材開発法研究(実践) 2単位
3. 担当者氏名・所属 服田 昌之
清本 正人 ( 湾岸生物教育研究センター )
4. 連絡場所
服田 昌之:
03-5978-5579,  E-mail:mhatta@cc.ocha.ac.jp
臨海実験所、清本 正人:
0470-29-0838, E-mail:kiyomoto@cc.ocha.ac.jp
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日
8月10・11・17・18・21・22・26・27・28・29日のうち、計5日間
【いずれも原則 9:30〜17:00】
7. 教室
理学部2号館403号室
26〜29日は臨海実験所(千葉県館山市)での実施
8. 受講定員 定員6名
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能
10. 授業の形態 演習
11. 教科書・参考文献 プリント配布
12. 評価方法・評価割合 レポート(5割)/出席(5割)
13. 主題と目標  発生・遺伝・遺伝子の分野を中心として、学校で行う実習内容の開発を行う。大学の研究室において、立案と予備実験を行い、その指導を受ける。題材例は、ウニ類の初期発生や、組織による遺伝子発現の違い等。日程は、8月10・11・17・18・21・22・26・27・28・29日のうち、計5日間の出席を要する。なお、26〜29日は館山の臨海施設での実施となり、プランクトン等の海洋生物を対象にした研究も可能である。立案した実習のレポートを提出することを要件とする。レポートの内容には立案した実習を各自の学校で行うか、模擬実習実施の際の報告を含むことが望ましい。
14. 授業計画
第1日目  立案指導
第2日目  実践用予備実験1
第3日目  実践用予備実験2
第4日目  実践用模擬実習
第5日目  実践用模擬実習及び実践案のまとめ
<数学教材開発法研究(実践)>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 数学教材開発法研究(実践)2単位
3. 担当者氏名・所属 横川光司(人間文化研究科)、真島秀行(理学部数学科)、
加々美勝久(附属中学校)、沖山義光(附属高等学校)
4. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
5. 講義日と内容・教室 初回は平成18年10月6日(金) 13:20-15:00 理学部2号館6階603室前集合し説明会。
以後、11月21日附属中学校において金曜日13:20-15:00、または火曜日13:20-15:00、で授業研究。
1月19日から2月1日のOWN授業期間中に2時間分の授業実践。
10月6日または7日に附属高校において、数式処理ソフトのインストール、講習、2年生のmathematicaによる実習について授業補助をしながら、授業研究。
2年菊組 水曜日10:49〜12:27:
10/18、10/25、11/1、11/15、11/22、11/29のうちの5回
2年蘭組 木曜日10:49〜12:27;2年梅組 木曜日:13:12〜14:50:
10/19、10/26、 11/2、11/9,11,16、11/30のうちの5回。
6. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能
7. 授業の形態 講義、実習
8. 評価方法・評価割合 出席、授業実践、小論文(レポート)
9. テーマとねらい  数学教材開発法研究(基礎)において学んだこと等から、教材を開発し、実際に附属中学校で授業を行う。また、附属高校において行われている「虹の数学」の授業を授業例として研究する。数式処理ソフトの授業活用も研究する。

【プレゼンテーションスキル】

<プレゼンテーション法研究>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 プレゼンテーション法研究 2単位
3. 担当者氏名・所属 小川 義和 ( 国立科学博物館 )
高比良 美詠子 ( メディア教育開発センター )
藤原 英史 (予定)
4. 連絡場所 サイエンス&エデュケーションセンター
(千葉;内線5370, E-mail:mailto:sec@cc.ocha.ac.jp )
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前・後学期
6. 講義日 詳細は授業計画を参照
7. 教室
第1日目、2日目、3日目/ 講義
於:お茶大 共通1−203、共通1−204
第4日目、8日目、9日目/ 講義・演習
於:国立科学博物館
第5日目、6日目、7日目/ 選択テーマ2演習
於:北区(仮)北園まなび館
8. 受講定員 演習の実施の都合上、15名程度を定員とする
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
個人用E-mailを使用できること。
10. 授業の形態 講義と演習
11. 教科書・参考文献 プリント配布
12. 評価方法・評価割合
作品(プログラム企画書+プレゼンテーション)(4割)/出席(6割)
 ※高比良の部分に関しては、レポートで評価します。
13. 主題と目標 テーマ:博物館等におけるプレゼンテーションの実践的研究

 本講座は博物館等の学習プログラムや展示において、科学について、楽しく、魅力的に伝える企画力や対話する能力の向上を目的とします。これには技術的な説明能力に加え、人々の科学意識の向上を目指すサイエンスコミュニケーションマインドを身につけて、人に接することが必要です。
 そこで本講座では、インフォーマルな学習環境の特性を紹介し、人々の多様性及び人々と科学との関係性の理解を深めます。次に博物館特有の学習資源を効果的に活用した学習プログラムの開発と実践を通じ、プレゼンテーションの実践的研究を行います。実践プレゼンテーションは上野・国立科学博物館にて、一般の来場者に展開します。
 また本講座では、大学の一般教養の授業という枠組みの中で、専門外の人に科学の面白さを効果的に伝えるためにはどのような工夫が可能なのかという問題についても、補足的に検討します。
 さらに、以下の2つの選択テーマのどちらかまたは両方選択受講していただきます。

○選択テーマ1@桜陰会(お茶大隣)
  • 社会人のマナー講座:接客のプロに学ぶ「社会人としての基本的マナー
  • 指導:斉藤桂子氏 (JALアカデミー)

○選択テーマ2@北区北園まなび館(北区北赤羽)
  • 映像プレゼンテーション講座:映像のプロに学ぶ「デジタルビデオカメラとパソコンを活用した教員のための映像プレゼンテーション技術の習得」
  • 講師:藤原 英史 (お茶大SEC・科学映像ディレクター)

14. 授業計画
第1日目 【6/24(土) 9:00-12:00@お茶大・共1−203】
講義:大学の一般教養におけるプレゼンテーション法
 
第2日目 【7/8(土) 9:00-12:00@お茶大・共1−204】
講義:学習マネージメントとサイエンスコミュニケーションの理解
 
第3日目 【7/15(土) 9:30-12:30@お茶大・共1−204】
講義:博物館のコミュニケーション環境の理解
【13:00-16:00@桜陰会
選択テーマ1:社会人のマナー講座
 
第4日目 【8/5(土) 9:30-12:00・13:00-17:00@上野・科博】
講義:インタープリテーションの実際
演習:学習プログラムの企画*
 
第5-7日目 【8/7,8,21 9:00-12:00・13:00-16:00予定】
選択テーマ2:映像プレゼンテーション講座
 
第8日目 【8/26(土) 9:00-12:00・13:00-17:00@上野・科博】
演習:学習プログラムの予備的展開
講義:学習プログラムの中間評価及び改善*
 
第9日目 【9/24(日) 9:00-12:00・13:00-17:00@上野・科博】
演習:学習プログラムの最終展開
講義:学習プログラムの評価と議論

* 企画書の作成及び改善指導は随時メールにて行う。
* 博物館の見学、実態検分は随時受講生が自主的に行う。

15. 補足 選択テーマ2:映像プレゼンテーション講座

 近年、デジタルビデオカメラやパソコンの性能が向上したおかげで、それほどお金をかけずに、動画を撮影し、編集することが可能になった。ビデオ撮影の基礎を覚え、パソコンを使った編集・上映方法を習得すれば、情報を効果的に伝えることができるようになる。実際に、テーマを定め、ビデオカメラやパソコンを使って、動画制作を体験する。

【サイエンス・リーディング・スキル】

<サイエンス・リーディング>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 サイエンス・リーディング 1単位
3. 担当者氏名・所属 北村 節子 ( 読売新聞 )
山本 佳世子 ( 日刊工業新聞 )
林 衛 ( 富山大学 )
4. 連絡場所 SEC(千葉;内線5370, E-mail:mailto:sec@cc.ocha.ac.jp )
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 後学期
6. 講義日
平成18年11/18(土)、25(土)、12/9(土)
【午前:9:30-12:30、午後:13:00-17:10予定】
7. 教室 共通講義棟1号館204教室
8. 受講定員 30名以内
9. 受講条件・その注意
大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
できれば、個人用E-mailを使用できること。
10. 授業の形態 講義と演習
11. 教科書・参考文献 プリント配布
12. 評価方法・評価割合 レポート/出席
13. 主題と目標
 便利で快適な近代社会は、多様な科学技術によって支えられている。ところが科学技術の発達は一面においてブラックボックス化し、一般の人々の理解を阻害する傾向にある。新聞、雑誌、テレビといったマスメディアを通して発せられる科学情報は、どの程度、事象を正確に伝えているのか。また、「情報の受け手」はどの程度、的確に把握しているのか。本講義の目的は、これからますます多岐にわたる科学技術情報を読み解く力を育てることにある。
 本科目では、単なる読解法を学ぶのではなく、他者に説得力ある読み解く力を身につけるために、資料を基にしたディベートに重点をおいた演習が行われる。
14. 授業計画  第1回1限にガイダンスを行う。授業演習スタイルは、各講師が1限ずつ1テーマ講義を行い、次の講義日に担当講師を交え1限ずつ討論を行う形式をとる。

【サイエンス・ライティングスキル】

<サイエンス・ライティング(実践)>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 サイエンス・ライティング(実践) 2単位
3. 担当者氏名・所属 北村 節子 ( 読売新聞 )
山本 佳世子 ( 日刊工業新聞 )
林 衛 ( 富山大学 )、
4. 連絡場所 サイエンス&エデュケーションセンター
(千葉;内線5370, E-mail:mailto:sec@cc.ocha.ac.jp )
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日
平成18年6/17(土)午前・午後、24(土)午後、7/1(土)午前・午後、8(土)午後、29(土)午前・午後
【午前:9:30-12:30、午後:13:00-17:10予定】
7. 教室 6/17(土)、24(土)共通講義棟1−203、
7/1(土)、8(土)、29(土)共通講義棟1−204
8. 受講定員 20名以内
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
できれば、個人用E-mailを使用できること。
10. 授業の形態 講義と演習
11. 教科書・参考文献 プリント配布
12. 評価方法・評価割合 レポート(作品記事完成,5割)/ 出席と討論(5割)
13. 主題と目標
 科学情報を、正確に分かりやすく伝えるための技術を、実践を通じて磨く。
前半では、科学に関する文章が、「媒体(新聞・雑誌・WEB等)によってどう異なるか」、また、「スタイル(ニュース記事、解説、エッセイ等)」によってどう違うか。さらに、「読者(一般人、専門家、学童等)によってどんな工夫がなされているか」等を学んだあと、今回は特に中学生レベルを対象として設定し、日々、見聞きするニュースをかみ砕いて伝えるための演習を行う。その成果を実際に投稿科学媒体に投稿し、採用の可否を待つ。
同様に、ニュースのほか、「わかりやすい用語解説」の作成を試みる。厳密で高度な科学的記述をもとに、中学生にも理解できる文章への「翻訳」の要点を知る。
具体的な作業としては、「講義」と「受講者同士の意見交換」―>「作文」(各自)―>「メールなどを通じての講師・受講生の意見交換」−>「添削」−>「投稿」−>「評価待ち」となる。後半では、単なるリライトにとどまらず「科学雑誌の記事執筆を想定した取材」+「原稿作成」に挑戦する。
14. 授業計画
1日目(6/17午前・午後)【山本・北村】
 
 
内容:
科目主旨説明
投稿記事テーマ提示
2日目(6/24午後)【北村・林】
 
内容:
グループ編集会議
3日目(7/1午前・午後)【山本・林】
 
内容:
記事投稿事前指導
4日目(7/8午後)【林】
 
 
 
内容:
投稿後反省会(取材)
長編科学作文
(この間、メール指導)
5日目(7/29午前・午後)【山本・北村】
 
内容:
長編科学作文の講評

【外部資金導入スキル】

<科学教育企画特論(実践)>>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 科学教育企画特論(実践)2単位
3. 担当者氏名・所属 高安 礼士 ( 千葉県総合教育センター科学技術部長 )
亀井 修 ( 国立科学博物館 )
千葉 和義 ( サイエンス&エデュケーションセンター )
4. 連絡場所 千葉和義教授/高安礼士(E-mail:mailto:reiji@cba.att.ne.jp )
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日
5月13日(土)、27日(土)、7月22日(土)、9月2日(土)(4日間)
【全日程:午前:9:30-12:30、午後:13:00-17:00】
7. 教室
5/13(土):共通講義棟1−303, 5/27(土):共通講義棟1−304,
7/22(土):共通講義棟1−204, 9/ 2(土):共通講義棟1−204
8. 受講定員 20名以内
9. 受講条件・その注意
大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
個人用E-mailを使用できること。
10. 授業の形態 講義と演習(対話型授業)
11. 教科書・参考文献 講義前にメール配信、講義時に追加配布
12. 評価方法・評価割合 出席(5割)/レポート(5割)
13. 主題と目標  科学的活動を行う場合には、関連する知識や技術とともに予算が必要となる。しかし、現在の教育現場においては、十分に予算やネットワークが不足するためにイベントや授業での実験等の科学的活動を行うことが困難になっている。ところが、近年、授業で用いる実験教材費や講師謝金等は外部予算として獲得してくる流れがある。予算を獲得するためには、科学的活動の企画や必要性を述べるばかりでなく、社会の期待に応えるテーマ設定や申請書の作成スキル、実施技法が必要となる。このスキルを獲得できるように教育観に関係する行財政のしくみや外部資金導入スキルを講義と演習で習得する。さらに、受講者が作成した申請書を実際に提出するまでのノウハウを実践的に指導する。本科目では「SPP」「科学研究費奨励研究」等の申請方法について、基礎的な知識・技術を具体的に作成し、それらのいくつかについて実際に展開実施し、評価することを行う。
14. 授業計画  各回は8時限で構成される。第1回にガイダンスとグループ編成を行う。授業は講義とそれに基づく演習(調査、討議、申請書記入、評価等)及び申請と活動実施の評価からなり、最終回に受講生による「企画の説明・実施と評価」の発表会を行う。

【科学倫理カウンセリングスキル】

<科学教育に生かす倫理思想とカウンセリング技術>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 科学教育に生かす倫理思想とカウンセリング技術 1単位
3. 担当者氏名・所属 千代 豪昭 ( 遺伝カウンセリング )
田村 智英子 ( 遺伝カウンセリング )
4. 連絡場所 (千代 豪昭, E-mail:hchiyo@cc.ocha.ac.jp  )
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 前学期
6. 講義日
平成18年7/26(水)、7/31(月)
【全日程:午前:9:30-12:30、午後:13:00-17:10予定】
7. 教室 理学部 教授会室
8. 受講定員 20名程度
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能
10. 授業の形態 講義、小グループ討論
11. 教科書・参考文献 プリント配布
12. 評価方法・評価割合 出席
13. 主題と目標 教育テーマ「科学教育に生かす倫理思想とカウンセリング技術」

 近年の生命科学の進歩により、遺伝医療と呼ばれる医学領域がめざましい進歩を遂げているが、この領域では国民が先端医学や遺伝学の原理を理解し、日常生活で医学・社会的な選択を自律的に行えるよう遺伝リテラシーを目的とした専門理論や技術が重視されている。もともと学校教育を中心とした科学リテラシーの目的は科学の原理を教育し、日常生活で使いこなせるようにすることにあるが、生命科学の領域は単に科学の面白さを教育するだけでなく、生命の尊厳や生命倫理の教育を通じて科学をコントロールしたり批判する力を養うことが重要である。講義を担当する講師は中学・高校教育の経験はないが、遺伝医療の現場で患者を対象に遺伝リテラシーの研究や実践を行って来た経験から、カウンセリング技法や生命倫理学など、遺伝リテラシーのツールについて基本的な理論と技術について講義を行う。

14. 授業計画
  1. 行動理論と教育原理について理解する。
  2. 行動変容を求めるカウンセリングの原理と技法の基本を理解する。
  3. 生命倫理の基本を理解する。
  4. 遺伝リテラシーにおける倫理学習の実際を理解する。
    (以上、千代担当)
  1. 遺伝医療の現場で用いられるカウンセリング技法の実際を理解する。
  2. DNA研究の現場におけるICと遺伝カウンセリング、倫理的な対応の重要性について理解する。
    (以上、田村担当)

【学校運営・経営スキル】

<学校運営・経営特論>
1. 科目区分 人間文化研究科
2. 科目名・単位数 学校運営・経営特論 1単位
3. 担当者氏名・所属 小玉 重夫 ( 人間文化研究科 )
高橋 哲夫 ( 北区教育長 )
宮下 眞 ( 文京区教育長 ) 予定
4. 連絡場所 (小玉 E-mail:mailto:skodama@cc.ocha.ac.jp )
5. 履修年次・学期 大学院博士前期課程 後学期
6. 講義日 平成19年1/5(金)、6(土)
【全日程:午前:9:30-12:10、午後:13:00-17:10】
7. 教室
平成19年 1/5  北区浮間中学校
 (場所はお茶大HPにてご確認下さい。)
1/6  お茶の水女子大・共通講義棟1号館204教室
8. 受講定員 20名程度
9. 受講条件・その注意 大学院生、小・中・高等学校教諭受講可能、学部生聴講可能。
小学校と中・高(全教科)の専修免許申請用単位として認定
10. 授業の形態 講義、小グループ討論
11. 教科書・参考文献 プリント配布
12. 評価方法・評価割合 出席
13. 主題と目標 【高橋担当講義内容】

 近年、科学技術・学術の発展や新産業の創出が注目されるなか、子どもたちが豊かな科学的素養を身につけることがますます重要になっている。
 理科教室の整備と管理・運営だけでなく、理科、環境教育に関わる屋外教育環境の充実、エコスクールの推進など学校運営・経営の視点から、これらの理科教育の役割とその実現の手法について実践例をもとに講義する

【宮下担当講義内容】

<主題>
 学校運営上の制度的仕組みを紹介。
 法律、任命、予算等の仕組みを説明する。

<目標>
 教員は教室の中で生徒と向き合っている場所だけを意識して仕事をしがちである。
 実際は国の定めた制度の中で学校運営及び教育内容まで一定の制約を受けている。
 それを充分意識した上で、通常の学校教育活動を進めるときに、「できること」、「できないこと」、「また出来るようにするためにはなにをするべきか」判断していくことが肝要である。
 学校が大きなシステムの中の一部であることを理解することで、教員といえども組織の一員であることを意識し、組織人としての行動様式及び判断を身につける。
 そのことによって、保護者、地域、他の行政組織等に充分なコミュニケーションがとれ、学校運営を進めるうえで一番重要な対外的信頼をかち得る事ができる。

【小玉担当講義内容】

 教師が科学技術と一般社会との架け橋となるサイエンスコミュニケータとなりうるための学校運営の仕組みとは、どのようなものだろうか。この問題に答えるために、本講義ではまず、教育長からの具体的な講義の前提として、日本および欧米における教育行政と学校改革の現状とそこで提起されている新しい考え方のポイントを、以下の順番で講義したい。

  1. 現在、中教審等で議論されている新しい教育行政の仕組みとは何か
  2. 中教審の議論の背景にある欧米の学校改革論の特徴
  3. 新しい学校像:学校経営におけるガバナンス(統治)の視点

14. 授業計画
1/ 5(金)  高橋 哲夫  北区浮間中
 午前:9:30-12:10、午後:13:00-17:10
1/ 6(土)  宮下 眞  お茶の水女子大
 午前:9:30-12:10
 小玉 重夫  お茶の水女子大
 午後:13:00-17:10
15. 会場地図(1/5 のみ) JR埼京線 各駅停車にて 「 浮間舟渡駅 」 下車 徒歩3分
浮間中学校周辺地図