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特別講義「平和と共生」実践演習実施報告

2020年11月9日更新

2020年10月27日、「『平和と共生』実践演習」第4回の授業では、難民や移民の実情を学ぶために、2017年まで本学に留学されていたアフガニスタン出身のナジファ・ファケルヤルさんをお迎えし、アフガニスタンの政治体制の変化、難民や移民の生活実態、女性の権利や活躍などについてお話を伺いました。

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講師のナジファ・ファケルヤル氏

約600万人のアフガニスタン人が、紛争や迫害によって故郷を追われ、その多くが隣国で言語が似ているパキスタンやイランで生活しています。しかし、こうした避難先の国への財政負担は大きく、また暮らしやすさも国により大きく異なるそうです。どの国でも難民や移民の生活の質が向上するよう、避難先の国への支援も積極的に行う必要があると感じました。

アフガニスタンでは、政治体制によって女性の生活が大きく左右されます。特に、タリバン政権下では女性の服装や行動が非常に厳しく制限されていました。近年はこうした制限は緩和され、以前よりも女性は教育を受けやすく、ビジネスやスポーツの場でも活躍しやすくなったそうです。しかし、現在でも女性が教育を受けることや男性と共に学ぶことに反対する方は多数います。本学ではアフガニスタンの学生が留学しやすい制度を整えていますが、男性と共に学ぶことに抵抗がある方にとって、女子大学で学べることは大きなメリットであると推測します。

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講義の様子

ナジファさんは、大学在学中にアフガニスタンの別地域やイランへと移住し、そこでは大変なご経験をされたそうです。幸いにも、ご家族は教育を受けることを後押ししてくださり、アフガニスタンの大学を卒業した後、本学へ留学し修士・博士号を取得されました。現在は大学で教鞭をとられています。ナジファさんのような、困難を乗り越えた素晴らしいロールモデルがいることは、多くのアフガニスタンの女性に希望を与えるでしょう。女性が夢や目標を見つけ達成できるよう、女性の地位や権利のさらなる向上が求められます。

(人間文化創成科学研究科 生活工学共同専攻 修士1年 金子 時佳)

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