女性研究者のグラスシーリングを破る~ 工学系女性研究者がいっそう輝ける社会に向けて ~ 
シンポジウム/ワークショップを開催しました

2016年12月10日(土)13:30~17:00 芝浦工業大学 芝浦キャンパス802教室にて、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業(連携型)」の一環として、「女性研究者のグラスシーリングを破る~ 工学系女性研究者がいっそう輝ける社会に向けて ~」をテーマに第一部:シンポジウム、第二部:ワークショップを開催しました。当日は150名以上の参加があり、会場は満席となりました。

会場校である芝浦工業大学 村上雅人学長の開会挨拶にはじまり、文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課長 塩崎 正晴 氏より来賓挨拶を頂戴しました。続いて、前お茶の水女子大学長 羽入佐和子氏の基調講演では「女性研究者の活躍への期待」と題して、女性研究者の研究活動支援の背景についてご説明頂き、女性の進出・活躍がもたらす新しい視点や発想が社会を変える、と期待を込めたお話を頂きました。

第1部パネルディスカッション「連携の成果を次につなげる」ではお茶の水女子大学 グローバルリーダーシップ研究所 塚田 和美 所長より3機関連携による事業の成果報告がなされ、引き続き、お茶の水女子大学 猪崎 弥生 副学長、芝浦工業大学 村上雅人学長、物質・材料研究機構 長野 裕子 理事より、各機関の取組みと成果について報告がなされました。これらの報告をもとに、パネルディスカッションでは成果をどのように今後の活動に繋げ、さらなる発展をするのかについて有意義な議論が交わされました。

第2部ワークショップ「女性研究者のグラスシーリングを破る」では、三菱ケミカルホールディングスアメリカ社社長 ドナ・コスタ 氏によるビデオメッセージ“Breaking the Glass Ceiling”が上映され、グラスシーリングを破るためにしてきたこと、リーダーになる/リーダーであるためにしてきたことについて、お話を頂きました。

パネルディスカッションでは、ファシリテーターに昭和女子大学 坂東 眞理子理事長・総長をお迎えし、パネリストとして岩手大学 菅原 悦子 理事・副学長、IEEE WIE 橋本 隆子Chair、お茶の水女子大学 室伏 きみ子 学長、芝浦工業大学 國井 秀子 学長補佐の4名に登壇頂き、どのようにグラスシーリングを破ってきたのか、どのように偏見を破るかなど、活発な議論が交わされました。

ご参加くださった方々へのアンケートでは、「『工学系』や『女性』に限らず、全ての(男女問わず、文理問わず)人に聞いてもらいたい、考えてほしい内容でした。」、「機関連携が数値目標達成に限らない効果を生むことがよく分かった。」、「男子学生にもっと聞いてほしかった。」、「華々しく活躍されている方々の考えや本音をうかがえ、とても有意義な会でした」などのご感想が寄せられました。

<第1部 シンポジウム「『工学系女性研究者比率向上の好循環モデル』構築を目指して」>

開会挨拶(芝浦工業大学 村上雅人学長)

開会挨拶(芝浦工業大学 村上雅人学長)

パネルディスカッション「連携の成果を次につなげる」

パネルディスカッション
「連携の成果を次につなげる」


<第2部 ワークショップ「女性研究者のグラスシーリングを破る」>

ビデオメッセージ三菱ケミカルホールディングスアメリカ社 ドナ・コスタ社長

ビデオメッセージ
三菱ケミカルホールディングスアメリカ社
ドナ・コスタ社長

パネルディスカッション「女性研究者のグラスシーリングを破る」

パネルディスカッション
「女性研究者のグラスシーリングを破る」