2016年1月9日(土)16:10~17:40、お茶の水女子大学生活科学部会議室(大学本館103室)にて、女性エグゼクティブカンファレンスと男性上位職者を交えた交流会を、同日13:00から開催されたシンポジウム終了後に行いました。
参加者は、お茶の水女子大学:13名 芝浦工業大学:8名 物質・材料研究機構:6名 エーザイ:2名の計29名。
前半の女性エグゼクティブカンファレンス(16:20-16:50)では参加者29名を女性メイン、男性メインの5つの班に分け、「大学・研究所で女性上位職者が増えにくいのは、なぜか?」について話し合い、その内容について班ごとに発表をし、次のような意見が出されました。
①女性個人が抱える問題として、自信のなさ、昇進の機会があってもチャレンジしないこと、リーダーになろうとしないことなどがある。しかし、一方で男性の方も労務管理の煩わしさなどから上位職を目指さない傾向にある。
②そもそも理工系分野では女性研究者が少ない。その原因の大きなものとして両親が子どもに理系の仕事よりも文系の仕事をしてほしいと期待しているため。特に機械系業種への偏見がある。
後半の男性上位職を交えた交流(16:50-17:20)では前半の5つの班を男女混合班に席替えをし、 「大学・研究所で女性上位職者を増やすには、何が必要か?」について話し合い、その内容ついて班ごとに発表をし、次のような意見が出されました。
①理工系分野に女性研究者を増やすことが何より必要である。そのため、実際に働いている姿をイメージしにくい機械系や数学・物理の分野などのロールモデルが必要なのではないか。上記の分野の女性の就労現場を視察することや、高校生向けのオープンキャンパスなどで理系分野の学びの楽しさを体験させることなどが重要である。
②子育て中の女性研究者への支援として、ベビーシッター費の補助など、よりフレキシビリティが利くものを入れ込み、支援を拡充していくことが必要である。
最後に 國井秀子 芝浦工業大学男女共同参画室長・学長補佐の閉会挨拶で交流会を締めくくりました。
女性研究者増、上位職者増について、本音を交えた有意義な意見交換、交流の場となりました。
女性エグゼクティブカンファレンスと男性上位職者を交えた交流会開催後、10分の休憩をはさみ、同じ会場にて、本事業実施組織の交流会を開催しました。(17:40-18:10)
参加者はお茶の水女子大学:12名 芝浦工業大学:8名 物質・材料研究機構:6名の計26名。
本事業において女性研究者たちを支援してゆく上での目標や課題、解決策、そして本事業が平成28年度に終了した後の展望について、各機関の代表者が意見・抱負を述べ、交流会は閉会しました。