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文理融合AI・データサイエンスセンターとは

■ 文理融合AI・データサイエンスセンターの設立

AI(人工知能)人材およびデータサイエンス人材の需要の急激な拡大にともない、大学でのAIおよびデータサイエンスの研究教育が期待されています。このような状況の中でお茶の水女子大学では、2019年6月に「文理融合AI・データサイエンスセンター」を設立し、AIおよびデータサイエンスに関する教育部門・研究部門を設けました。

当センターは特定の学部・研究科に属さない組織であり、本学の大半の学部学科に属する常勤教員、およびAI・データサイエンスに関する各種学問を専攻する特任教員によって構成されます。

■ なぜ文理融合でAI・データサイエンスなのか

AIやデータサイエンスは、もともと数学や情報処理といった主に理系の学問にルーツをもつ方法論です。それがなぜ本学では文理融合という体制で教育研究に臨むのか、ここには2つの考え方があります。

1点目は、人文科学・社会科学を含む多様な学問にとって、AIやデータサイエンスは新しい知見をもたらすツールになりえる、という考え方です。例えば社会調査や心理実験などを通して記録されるデータ、あるいは例えば文学作品や報道などの文書データから、客観性の高い知見、あるいは人が眺めただけでは発見しにくい潜在的な現象、などを発見するための新しい学問的方法論として、人文科学や社会科学へのAIやデータサイエンスの適用効果が期待されます。

2点目は、AIやデータサイエンスの正しい発展のためには、法学・経済・文化・倫理などへの幅広い考慮が必要不可欠である、という考え方です。AIやデータサイエンスを正しく運用するためには、どのような法整備が必要か、どのような経済的変化への対応が必要か、どのような文化面・倫理面での配慮が必要か、といった点を各学術分野の専門家が一同になって議論することが社会的に重要であると考えます。

お茶の水女子大学は文系・理系を問わずほぼ全ての教職員と学生が同一のキャンパスにて学問に接する大学であり、リベラルアーツなどをはじめとした文理融合の考え方が既に浸透した大学でもあります。このような大学だからこそ、学際的な観点でAIやデータサイエンスの教育研究を進めることができると考えます。

■ なぜ女子大学でAI・データサイエンスなのか

例えばAIの代表的手法である機械学習では、訓練データからその傾向を発見し、その傾向に沿った動作をします。訓練データは多くの場合においてユーザが用意するものです。ユーザが用意したデータの中身が偏っていれば、AIの動作も偏ってしまう場合があります。

近年の情報科学の専門家の間では「フェアネス」という問題が注目されています。データの偏りから生まれるITシステムの動作の不平等性を解消しよう、という問題です。AIやデータサイエンスを運用する場合にも、フェアネスは非常に重要な課題となります。

お茶の水女子大学は以前から、ジェンダーバランスをはじめとするダイバーシティ問題に関して幅広く社会への提唱を行ってきました。このような観点から本学では、公平性に満ちたAIやデータサイエンスの実現を目指します。