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カンボジアスタディツアー事前勉強会報告

2016年7月7日更新

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講義の様子

2016年7月7日(木曜日)、JICA人間開発部保健第二グループ課長の山形律子さんをゲスト講師としてお招きし、学内公開講座「開発途上国の母子保健が抱える課題とカンボジアとのJICA協力」を開催しました。この講座は、グローバル協力センター教員が担当する全学共通科目「国際共生社会論実習」(スタディツアー)の事前学習の一環として行われたもので、山形さんには、JICAが世界的に行っている母子保健分野における支援の実情、戦略、課題と、カンボジアでのJICAの保健医療協力の詳細についてお話しいただきました。

開発途上国には未だ妊産婦死亡率や5歳未満の子どもの死亡率が高い国があります。2000年に世界的な目標として掲げられたミレニアム開発目標(8分野)において保健分野の目標達成率は他に比べて低い状況にあることから、JICAでは母子保健分野の支援に力を入れています。現場での豊富な経験や日本の知識をもって現地の人々が持続的に開発できるような支援を強みとしているJICAは、こと保健分野においては複数の部門からのアプローチ、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられること)、継続的なケアの3点を戦略として支援を続け、インドネシアでの母子手帳配布やフィリピンでの保健システム強化プロジェクトなどで成果を上げてきました。カンボジアでは1997年の母子医療センター建設を皮切りに都市から地方、妊婦から新生児へと支援の幅を広げていき、2015年には目標としていた母子保健指標を達成しました。しかし、周辺国よりも低い母子保健指標のさらなる改善、都市部と地方の格差是正、医療費の高い自己負担率の問題等、依然として課題はあるようです。

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講師の山形律子氏

日本では当たり前のように行われているサービスやシステムも世界ではまだ支援を必要としている国があることを改めて認識し、その現状と課題を理解することができました。今後の課題解決に向けて私たちにどのようなアプローチができるのか、現地での視察を通して考えを深めたいと思います。山形さん、貴重なお話ありがとうございました。

(生活科学部人間生活学科2年 星 綾夏)

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