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大学間連携イベント「アフリカルチャーゲーム」実施報告

2016年7月9日更新

家族間で交渉をする参加者たち
家族間で交渉をする参加者たち

2016年7月9日(土曜日)、シミュレーションを通じて開発途上国の貧困問題を実感できるシミュレーションゲーム「アフリカルチャーゲーム」を、大学間連携イベントとして実施しました。
サブサハラ・アフリカの小農民が、予期せず襲ってくる天候不順や農作物の高騰・暴落、家族の病気、死亡、新たな誕生など様々な出来事に見舞われながら、家族やコミュニティとともに如何に生き延びるかというゲームです。当日は、4大学から参加した14名がコミュニティ内の8家族に分かれ、各家庭の夫や妻の役割を演じて、サブサハラ・アフリカの小農民が抱える様々な問題について疑似体験しました。
今回の「アフリカルチャーゲーム」では、アイ・シー・ネット株式会社のモデレーター3名がリードしてくれました。

少人数のグループに分かれて、気付いた点を挙げる
少人数のグループに分かれて、気付いた点を挙げる

8家族の中には、寡婦や子供や赤ちゃんの多い大家族など、様々な設定があり、4年間にわたってシミュレーションゲームが行われました。毎年、雨季(前・後期)と収穫期(前・後期)が訪れますが、各家族は日々の家事や育児に加え、自然のサイクルに合わせて農作業をこなすほか、農閑期には町に出稼ぎに行くなど、多忙な日々が続きます。家族内で人手が足りない時には、他の家族に子守りを依頼したり、農作業を手伝ってもらったりするなどの交渉ができるので、「10アフリ(ゲーム中で使われる通貨単位)払うので、小さい子どもを預かって欲しい」、「街に出稼ぎに行きたいので自転車を貸して欲しい」など、他の家族と交渉をしていました。
ゲームは一日がかりですが、特に、個人の振り返りとグループ毎の振り返り・発表の部分に長めに時間が充てられました。全体を通じて、貧困問題だけではなく、コミュニティ内での協力の重要性、教育、ジェンダー、栄養、農業などの幅広い分野について、参加者は学びを深めているようでした。

参加者アンケートからは、印象的だったこととして以下のような声がありました。
「皆、最初は同じ金額をもらってゲームを始めたはずなのに、たった4年間で驚くほど格差が広がっていった。」
「思った以上に心理的にのめり込んだので、シミュレーションゲームの開発教育の手法としての効果を実感しました。」

グループワークの成果を参加者全員の前で発表
グループワークの成果を参加者全員の前で発表

他にも参加した感想には以下のようなものがありました。
「ゲームの中で、学校に通うメリットがあまりなかったので、これはやはり開発途上国の教育の質が高くないからだと思われ、今後教育の質の改善を重視しなくてはならないと感じた。」
「赤ちゃんが産まれて欲しくない、学校は行かせたくても行かせられないなど、そんなことは言っても…と思っていましたが、生きるためにそう考えざるを得ないと思いました。」
「他大学からの参加でしたので、様々な不安がありましたが、実際に参加してみて他大学からの方が約半数で安心しました。」

参加者にとっては、幅広い分野への考察を深めるばかりではなく、所属する大学を越えたネットワークを作る機会になりました。

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