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ネパール事前勉強会「田中雅子先生による講義」

2016年11月22日更新

講師の田中氏
講師の田中雅子氏

2016年7月23日(土曜日)、全学共通科目「国際共生社会論実習」で行われるネパールへのスタディツアーの事前学習の一環として、田中雅子先生(上智大学教員/ネパール地震ジェンダー配慮支援の会代表)による「『より良い復興』を目指す女性たち―大地震後のネパールにおけるジェンダー主流化の可視化―」と題された学内公開講座が行われました。田中先生はネパール地震ジェンダー配慮支援の会(JAGSN: Japan Association for Gender Sensitive Support in Nepal)という、「大震災後のネパールで、ジェンダーや多様性に配慮した活動を行う現地の団体の支援」を目的とした会の代表として活動されていらっしゃいます。

講義の様子
講義の様子

ネパールは昨年大地震が起き、多くの被害を受けましたが、その後「より良い復興(Build Back Better)」を唱え復興が行われてきました。「より良い復興」とは発災前の状態に戻すのではなく、災害を好機ととらえて、従前の社会課題を克服し、災害リスク削減につなげることを指します。しかし、実際には建物の再建にレンガではなく鉄筋を使うといったような構造的・工学的な意味での「強靭性」に重点が置かれ、人権概念を取り入れた社会の「回復力」の向上といった取り組みは少ないと言われています。そこで、田中先生はこの「より良い復興」をジェンダーの面から実現していくことで、「ジェンダー主流化」を目指す取り組みを行っています。この「ジェンダー主流化」とは「あらゆる分野で結果としてジェンダー平等を達成するための手段であり、社会構造や制度の変革を目指すこと」であり、これが進み可視化されることで、女性の参加により復興が加速する可能性があると田中先生はお話ししてくださいました。そのために設立されたJAGSNは復興住宅への立式改良かまどの導入や障害を持つ女性たちの仕事づくりといった活動を通してジェンダー主流化の可視化、女性たちにとっての「より良い復興」を目指しているそうです。

私たち女性にとってジェンダーの問題は身近であるため、ネパールのジェンダー問題のお話は非常に興味深いものでした。日本とネパールのジェンダー意識や問題の違いを比較しながら自分たちの社会を見つめ直す良いきっかけになったと思います。

(文教育学部言語文化学科1年 小幡 鈴)

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