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アフガニスタンへ絵本「幸せの半分は健康から(Health is half of wealth)」寄贈

2017年3月29日更新

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絵本を持つ子どもたち1

国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の発表によれば、2016年に紛争に関連する戦闘やテロで死傷した市民の数は、過去最高を記録した2015年を全体で更に3%上回る11,418人(死者3,498人、負傷者7,920人)にのぼり、犠牲者のおよそ10人に1人が女性、3人に1人が子どもでした(※注1)。UNESCOは、アフガニスタンの初等教育における純就学率は女性が64%、男性が86%(2013年)としていますが(※注2)、反政府勢力による攻撃によって未だに350万人の子どもが小学校に通っておらず、その内女性は75%を数えます(※注3)。

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絵本を持つ子どもたち2

グローバル協力センターでは、「アフガニスタン・開発途上国女子教育支援事業野々山基金」を活用し、アフガニスタンで学校図書室事業を展開している公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に協力して、平成24(2012)年度からオリジナル絵本の作成を支援しています。2016年度は、SVAの活動に深く関わった詩人のハビブラ・ズラ・スワンド・シンワリさん(享年82歳)が、生前に創作したオリジナル・ストーリー「幸せの半分は健康から(Health is half of wealth)」をダリ語とパシュトゥ語で各1,200冊、合計2,400冊印刷し、カブール州とナンガハル州の図書館・学校図書室合計110か所に配布しました。本事業による受益者数は204,533人でした。また、図書室および図書の効果的な活用法を習得することを目的とした一般教員研修と、図書室の運営方法を習得するための図書館員育成研修も実施されました。

この物語は、少年グルが、母親からもらったお小遣いで学校帰りにビワを購入し洗わずに食べてお腹を壊してしまい、民間療法に従って効用が不明な薬を飲んで治そうとするものの一向に快方に向かわず最後には意識を失って病院に搬送されたところで、医師が感染症によるものと診断した上で胃腸を洗浄し薬を処方して快復したことで、両親とグルが教育と健康の重要性に気付くというお話です。アフガニスタンでは絵本はあるが誰でも手に入れられるわけではないということで、子どもの絵本へのアクセスの改善や読書への関心の向上に効果があった他、絵本を通じて教育と健康の重要性を知るといった面でも意義がありました。

  • photo3子ども図書館の様子
  • photo4完成した絵本を読む子ども達

※注1 UNAMA, Press Release, 6 February 2017
※注2 UNESCO, Afghanistan National Education for All (EFA) Review 2015 Report, P.11
※注3 Reuters, Worsening security forces more Afghan schools to shut, 30 November 2016

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