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2018年度 徽音祭学術企画 ネパールスタディツアー成果発表

2019年2月1日更新

2018年11月3日(土曜日)~4日(日曜日)に開催された徽音祭(学園祭)において、「国際共生社会論実習」ネパールスタディツアー参加者によるフィールドワークの成果発表が行われました。

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会場の様子

「ネパールの電力問題」
ネパールは、世界最貧国の1つに含まれる開発途上国であり、慢性的な電力不足に苛まれています。水資源が豊富であり、水力発電に適した風土を持ちながら、あまり開発が進んでいないために、一日に何時間もの計画停電を実施しなければならない状況です。私は太陽電池の材料の研究をしているので、太陽電池でこの状況を改善できないのか、と考えたのが調査のきっかけでした。今回の調査では、代替エネルギー促進センターや地方の村に行ってお話を伺うことができました。そこで学んだのは、電気がもたらすのは生活の質の向上だけでなく、教育・衛生・ジェンダーなど様々な問題の改善をももたらすということです。電気が利用できることの素晴らしさに気がつくとともに、再生可能エネルギーの普及の必要性についても痛感しました。今回ネパールを訪れることで、太陽電池の発展に貢献したいという想いが強まりました。このような機会を得られたことに大変感謝します。(三田寺 舞)

「ネパールの伝統に残るジェンダー問題」
現地では、JICAネパール事務所や外務省など支援活動をしている日本の団体の方々へのインタビューのほか、大学病院や村などへも訪れて、実際に現地で問題になっていることや、ジェンダー問題についてどう考えるかについて伺うことができました。一つ一つのインタビューや見学が全て有意義で実りのある調査になったと思います。ネパールに強く残る文化や習慣を問題視し、どう対処するかについて、JICAのような支援活動を進める団体は、部外者である自分たちが直接介入するのは困難であるため、間接的に、インフラの整備や女性の社会進出などを進めることで支援しているということでした。調査の中で特に印象に残ったのは、こうしたインフラの整備が問題を解決する手助けになるということです。今回の調査を通して自分の考えを深めることができたので、この経験はこれからの自分の学習のために欠かせないものとなりました。(蒲田 凛)

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会場の様子

「ネパールの教育と医療の現状」
現地では、実際に病院や学校、教育支援団体を訪れました。その中で、事前調査時に調べていたことと現状の違いや、現地に行かないとわからないことが多くあると感じました。医療面においては、「衛生問題」という一つの言葉に予想以上の意味があると感じました。また、現地の高校に行き、生徒等と会談する中で彼らの意識の高さを実感しました。ネパールは、新たに保険制度を取り入れ、教育制度、保険制度など今も改善されています。しかし、頭脳流出の問題は大きな問題でありながらあまり注目されておらず、改善されていないと感じました。また、諸外国が行う支援の意図と自国の意図が違うようにも感じました。このように認識の違いや制度、設備等にまだ改善できる点があると実感しました。(足立 晴日)

「ネパールで考える女性の人権」
現在、ネパールの都市部ではジェンダーに関する先進的な活動が生まれています。一方、農村部ではそもそも男女の権利の差を感じませんでした。出稼ぎの増加やインフラ整備の充実によって欧米のジェンダー規範と頻繁に接触し、ジェンダー問題を感じるようになるかもしれません。支援者側の我々はただ問題を指摘し一方的な支援をするのではなく、ネパール人自身が自ら求めたことに対して支援し、彼らが彼ら自身の想像力で自らの未来を描くことに協力してゆくことが大切であると思いました。震災復興も教育も経済発展も、支援者側だけではなく、彼らの意識の変化が国の発展への道しるべとなると思います。事前学習からの学び、実際にネパールを訪問し感じた学び、その後自身の興味関心に基づき深めた学びのまとめとして、徽音祭での成果発表は非常に良い機会となりました。(肥後 夢乃)

授業としては、今回の報告会が最後のプログラムになるかもしれませんが、私たちにとって「共に生きる」という課題について考える歩みはまだまだこれからだと思います。沢山の方にご来場いただき、数多くの質問をしていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

(理学部化学科1年 肥後 夢乃)

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