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公開講演会「アフガニスタン自立への展望」実施報告

2019年3月13日更新

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講師の鈴鹿光次大使

2019年3月4日(月曜日)、お茶の水女子大学グローバル協力センターは、鈴鹿光次アフガニスタン・イスラム共和国駐箚特命全権大使をお招きして、公開講演会「アフガニスタン自立への展望:平和と安定に向けた日本の支援の役割」を実施しました。ペルシャ語をご専門とされ、2016年9月より現職にいらっしゃる鈴鹿大使より、アフガニスタンが自立に向けて着実に歩むためには何が求められるのか、特に、日本の支援の役割に焦点を当ててお話しいただきました。当日は、80人の方々にお集まりいただきました。

冒頭、鈴鹿大使より、アフガニスタンの概要について説明があり、その上でアフガニスタンを再びテロの温床にしないことが国際社会にとって重要であるとのお話がありました。続いて、アフガニスタンの現状と課題について、内政、外交、経済状況等、テーマ別に説明があり、それぞれにおいて対応すべき課題が提示されました。その上で、日本はアフガニスタンにおける累積第2位のドナーとして、アフガニスタン自身の治安能力の向上のための支援、元ターリバーン等兵士の社会への再統合のための支援、そして、開発(アフガニスタンの持続的・自立的発展のための支援)を柱として支援を実施してきているとのお話がありました。

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講演会の様子

講演の中では、アフガニスタンは長きにわたり紛争に苛まれており、「治安・和平」の問題があらゆるセクターに影響を与える形で発展の障害となっていることから、この解決が焦眉の課題であるとのお話がありました。また、農業分野を重視しており、日本のNGOと協力しながら、日本古来の伝統的な技法を活用した灌漑用水路の整備、及び、緑化プロジェクトを推進し、アフガニスタン政府からも高い評価を得ている旨紹介がありました。また、国作りの基礎となる教育・人材育成分野では、JICAによる未来への架け橋・中核人材育成(PEACE)プロジェクトを通じて、多くのアフガニスタン人行政官が日本で修士・博士号を取得した後に本国に戻り活躍しているとのことでした。この他、法秩序信託基金(LOTFA)を通じた女性警察官への訓練、JICAの技術協力による都市開発計画、等についても詳しくお話がありました。

質疑応答では、治安情勢や和平への取り組み等の話題について議論がされました。本講演会では、鈴鹿大使より、写真やエピソードを交えながら、アフガニスタンの現状と課題について的確でわかりやすい説明があり、参加者にとって同国への理解を深める貴重な機会となりました。

(※なお、講演内容は講師個人の見解であり、講師の所属先の立場や見解、認識を代表するものではありません。)

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