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学生自主企画「視野を広げよ、管理栄養士の卵」実施報告

2019年6月14日更新

2019年5月28日に、学生団体Health for Dreams(HFD)が主催し、「視野を広げよ、管理栄養士の卵~カンボジアでの病院給食支援~」というテーマで途上国の栄養についての講演会を行いました。

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講師の野村友彬氏

国際医療NGOジャパンハートのボランティアスタッフとして、カンボジアの小児病院で病院給食の立ち上げを行われた、野村友彬氏を講師としてお迎えし、お話をいただきました。お話しいただいた内容は、「カンボジアの医療や栄養の現状」、「支援内容」、「現地で活躍している日本人栄養士の仕事」、「活動への想い」などについてです。
カンボジアでは1970年代にポルポト政権による知識人の大量虐殺があり、未だに様々な爪痕が残っています。栄養もその一つで、栄養の概念がなく、栄養士がおらず、病院給食もないところがほとんどです。そのためジャパンハートさんが医療支援をされている病院では、がん治療をして免疫が弱っている子どもが、屋台で販売されている衛生的でないものを食べるため、術後の回復が遅いという問題がありました。そこで、現在は病院給食開始に向けて準備をされています。日本とは異なる栄養の現状を知って「視野が広がった。」との感想をいただきました。また、支援の内容だけではなく、野村さんのアツい想いに「感動した。」との声もたくさん聞かれました。

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講演会後の記念撮影

講演だけでなく、グループワークも行いました。36名の方にご参加いただき、大盛況のうちに終えることができました。
HFDは今年の4月に立ち上げたばかりの団体です。「家庭環境によって、栄養を取れていない子どもたちの現状を知り、アプローチをする」というミッションを掲げて活動をしています。
「途上国の子ども」や「日本の貧困の子ども」の栄養に関する勉強会や講演会を行っています。これからの活動も応援していただけましたら幸いです。
今回の講演会につきましては、グローバル協力センターの先生方やスタッフの方に大変お世話になりました。この場をお借りして、感謝申し上げます。ありがとうございました。

(生活科学部食物栄養学科2年 上山 友梨子)

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