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シャンティ国際ボランティア会アフガニスタン事務所所長代行のワヒド氏の来訪

2019年12月24日更新

グローバル協力センターでは、アフガニスタン女子教育支援の一環として、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)と連携して絵本・図書館事業への支援を行っています。2019年12月4日、SVAアフガニスタン事務所所長代行のワヒドさんがグローバル協力センターを来訪されました。

アフガニスタンでは、内戦と混乱の影響で、多くの子供が学校に行くことができません。また、国内での絵本の出版は非常に少なく、子供たちが絵本に接する機会はほとんどありません。そうした中、本事業では、絵本を作成し、図書館に配布する事業に取り組んでいます。

2018年には、お茶の水女子大学で作成した「食べ物と栄養」という絵本をもとに、「ハミダと栄養三兄妹」というお話仕立ての絵本を作成しました。ラマダン(断食)明けのお祝いのごちそうの準備を手伝う女の子、ハミダの前に三人の妖精があらわれ、ごちそうにどのような栄養が含まれているかを教えてくれるというお話です。お話仕立てになったことで、子供たちは楽しみながら栄養の知識を身に付けることができ、図書館のみならず、クリニックからも配布の要望があるそうです。

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2018年度作成「ハミダと栄養三兄妹」

2019年度は、アフガニスタンの民話をもとにした「恩返し」という絵本を作成しています。池で溺れそうになって鳩に助けてもらった蟻が、猟師に撃たれそうになった鳩を助けるお話です。
SVAが実施する絵本・図書館事業では、150以上の学校と図書館で、年間延べ20万人~30万人の子供たちが読み聞かせや読書を楽しんでいます。読書を通じて、学校では教科書が難しくて身に付かなかった読み書きを学んだり、また、学ぶことの楽しさに出会っています。絵本を通して、みんなと仲良くする、お年寄りを大事にする、自然を守る、といったことも学びます。こうした学びは、内戦や混乱が続き、子供向けの絵本が少ないアフガニスタンでは貴重な経験だそうです。特に帰還難民の子供にとっては、ダリ語、パシュトゥ語を学ぶ貴重な機会となっています。本事業が始まった当初、イスラム指導者は、絵本はイスラムの教えに反すると言っていたそうですが、現在は、彼らも絵本の意義を認め、絵本があると子供たちが来るので、モスクにも絵本を置きたいと言ってくるそうです。子供たちは、新しい絵本が来るとすぐに読んでしまい、次の絵本が来るのを心待ちにしているそうです。絵本を借りて帰って家で兄妹や親に読み聞かせをする子供もいるそうです。
アフガニスタンの和平はまだ先が見えません。しかし人々は、長年混乱が続いたからこそ、平和しか道はないと考えているというお話も伺いました。一日も早く、子供たちが安心して学校に行き、思い切り読書を楽しめる日が来ることを願っています。

  • photo2学校図書室
  • photo3子供図書館
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