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2019年度野々山基金によるアフガニスタン女性教員・研究者短期研修の実施

2020年2月18日更新

2020年1月19日から2月1日まで(日本滞在は1月20日~1月31日まで)、お茶の水女子大学は「アフガニスタン・開発途上国女子教育支援事業野々山基金」の支援によるアフガニスタン女性教員・研究者のための短期研修を実施しました。

8年目にあたる本年度は、NGO職員(カブール大学理学部卒)、及び、元アフガニスタン政府職員(カブール大学農学部卒)を招聘し、「Diversity for Science and Technology (科学と技術の社会における多様性)」に関する短期研修を行いました。研修生の2人は、森義仁教授と由良敬教授のもと、専門分野の知識・教授法に関する講義や実験を中心とした研修を受けました。

1月27日に、室伏学長への表敬が行われ、室伏学長から研修生2人に対して歓迎の意を伝えるとともに、室伏学長を中心としてダリー語(アフガニスタン公用語の一つ)で作成した4種類の保健教育教材(「人体の構造と機能」、「水」、「食物と栄養」、「感染症」)、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)と連携して作成した絵本(「ハミダと栄養三兄弟」)、記念品を贈呈しました。

  • photo1開講式
  • photo2森教授の講義

また、事前に研修内容に関する希望を確認し、学内での講義のみならず、社会における科学技術の活用についても学ぶ機会を設けました。東京都水道歴史館では、東京における水確保と水質改善のために奥多摩の広大な山林を常に整備している英語版ビデオを視聴し、豊島卸売市場では、農産物流通と食の安全・安心の現場を見学しました。このような機会を通じて、科学や農学と実社会の関わりについて知っていただくことができました。

この他、東京大学未来ビジョン研究センター訪問、薬局見学・日本語入門講座やアフガニスタン出身であり静岡県でクリニックを含めた医療施設4施設の理事長を務める医師のレシャード先生による講義及び病院案内、評価会・閉講式などが実施されました。最終日の「アフガニスタン研修員を囲む懇談会」には、アフガニスタン女子教育支援関係者、研究者、学生等が参加し、児童婚の背景と撲滅への取り組み、現在進行中のタリバンとの和平が女性の権利に与える影響(へジャブ着用、男女別学、女性の職業の制約等)等について積極的な議論が行われました。

研修生からは、アフガニスタンへの女子教育支援を長きに渡って実施する本学に感謝の意が述べられるとともに、同国の女子教育を取り巻く状況が厳しい中、今後も本研修を継続して欲しいとの要望が述べられました。
本学は、これからもアフガニスタンをはじめとする開発途上国への女子教育分野における支援を続けていく予定です。

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