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研究教育

センターにおける生命情報学教育と研究

生命情報学教育研究センターでは、生命情報学を学ぶ本学学生に対して、生命情報学教育を受ける機会を提供します。生命情報学は、既存の様々な分野にまたがった学問です。分子生物学の基礎の理解は必須です。生命情報学であつかうデータは広い意味の数値データですから、数値データの統計的な扱い方はちゃんとわかっていなければなりません。これは従来の情報学に分類される事項です。これらの数値データは観測測定量ですから、それらがどのようにして観測測定されたかをわかっていなければ、それらの数値がどの程度の精度を持っているのかを知ることができません。このことは、従来の物理化学に分類される事項です。画像の比較や空間座標群の比較、ネットワークの比較から新しい知見を得ようとすると、平面幾何学や空間幾何学、グラフ理論が必要になります。これらは従来の数学に分類されます。酵素タンパク質の反応機構をコンピュータシミュレーションで追いかけるのであれば、これは従来の計算量子化学であるとともに、シミュレーション科学でもあります。当センターでは、これらの教育がどの学科で行われてるかを把握し、本学で生命情報学を学ぶ学生に紹介していきます。

とはいえ、生命情報学がどのような分野かをまずは知りたいという要望は当然あると思います。これら学科にまたがった分野をのぞいてみてみるのも容易ではありません。そこで、当センターが中心になって、平成21年度から本学学部に生命情報学副専攻を設置し、生命情報学の入門として必要な科目群を学生に提示しています。生命情報学副専攻の科目を履修完了すれば、卒業時に生命情報学副専攻履修の証明をもらうことができます。また、本学大学院に進学すれば、平成17年度から設置している大学院生命情報学副専攻を履修し、生命情報学をさらに深く勉強することが可能です。

参照:お茶大で生命情報を学ぶ

生命情報学教育研究センターは、お茶の水女子大学の様々な研究室で展開されている生命情報学研究を体系化して発信してゆくとともに、センター構成員及び学内の様々な研究者と協力して、新しい生命情報学研究を展開するための触媒となります。お茶の水女子大学では、様々な学科で生命情報学に関連する研究が行われてきましたが、従来の学問分類の中に位置づけられているために、その存在がはっきりと見えていません。生命情報学教育研究センターは、従来の学問分類にとらわれることなく、生命情報学に関連する研究を生命情報学を主軸として発信することで、本学の今までの研究とこれからの研究を紹介します。このような活動を通して、本学がもつ生命情報研究の力を再発見し、計算と実験による生命科学研究の新展開をめざします。

参照:ツールとDB
参照:本学からの生命情報学関連論文