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2012年2月20日 JELS成果報告会「上海の学校外教育」
Poster :hara  on02/20

 「青少年期から成人期への移行についての追跡的研究」(JELS)は、日本国内で実施した児童生徒、保護者調査との比較を前提に、香港、上海において大規模な小中高生および保護者質問紙調査を実施してきました。香港と上海はともにPISA2009ランキングの上位グループに入ります。この2大都市と日本国内の事例調査との比較から、各地域(国)の小中高生の学校教育、家庭教育、学校外教育、進路・職業希望、価値観、および親の教育への関わり方、教育戦略の相違と共通点などを明らかにすることを目的としています。

 今回は上海調査の共同研究者である復旦大学の張暁鵬教授をお招きし、2011年11月に上海市のP区で実施した小中高生および保護者調査のプロセスと回収状況、上海の小中高生は家庭教師、学習塾、習い事などの学校外教育をどれほど利用しているか、学校外教育の利用状況から何が見えるかなどをご報告いただきます。上海の教育の最新状況に触れる機会となりますので、どうぞ奮ってご参加ください。

【日時】
2012年2月20日(月) 13:00~14:30

【場所】
お茶の水女子大学本館1階135号室(カンファレンスルーム)

【講演】
張暁鵬(中国 復旦大学教授)

【司会】
耳塚寛明(お茶の水女子大学理事・副学長)

【使用言語】
中国語・日本語(逐次通訳)

【参加申し込み】
不要

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム「格差センシティブな人間発達科学の創成」教育社会的格差領域

 ポスターはこちらから

【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
〒112-8610文京区大塚2-1-1文教1-103
Tel&Fax:03-5978-5247
E-mail:jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp


【活動報告】
 「青少年期から成人期への移行についての追跡的研究」(Japan Education Longitudinal Study)では、日本国内で実施した児童生徒、保護者調査との比較を前提に、2011年末、上海市において小中高生と保護者を対象とする質問紙調査を実施しました。

 本報告会では、上海調査の共同研究者である復旦大学の張暁鵬教授が、調査エリアの教育の概要、質問紙調査の回収状況、上海の小中高生は家庭教師、学習塾、習い事などの学校外教育をどの程度利用しているか、学校外教育の利用時間と支出額の規定要因、および学校外教育の利用と学力との関係をご報告くださいました。セミナーの後半では、フロアから多くの質問があがり、学校外教育に関する日本と上海の現状の違いが議論点となる一方、東アジアに共通する教育投資への加熱が議論されました。(参加者 25名)

  

2012年2月15日 基礎問題プロジェクト第12回研究会「韓国の福祉レジームと女性の社会権」
Poster :hara  on02/15

 グローバルCOEプログラム基礎問題プロジェクト研究会の最終回となる今回は、これまでの研究会で取り上げなかったケアサービス(保育、介護)と女性の社会権というテーマについて、韓国と日本の福祉政策の比較研究に取り組んでこられた金智美氏(慶南大学)に研究報告をお願いしました。金氏の報告を受けて、格差センシティブな社会政策のあり方について総括的な討論を行いたいと思います。 

 皆様のご来場をお待ちしています。

【日時】
2012年2月15日(水)16:00~18:00

【場所】
お茶の水女子大学 本館103教室

【報告】
金 智美(韓国 慶南大学准教授)
「近年の韓国福祉レジームの変化と女性の社会権
 ―保育・長期療養政策を中心に―」

【総括コメント】
平岡 公一(お茶の水女子大学教授)

【使用言語】日本語
無料・申し込み不要

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム「格差センシティブな人間発達科学の創成」基礎問題プロジェクト

【共催】
福祉社会学会

 ポスターはこちらから

【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
〒112-8610文京区大塚2-1-1文教1-103
Tel&Fax:03-5978-5247
E-mail:jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp


【活動報告】
 基礎問題プロジェクト最終回となる今回は、ケアサービスと女性の社会権というテーマで、韓国と日本の福祉政策の比較研究に取り組んでこられた金智美氏を報告者に迎えました。

 韓国では従来ケアサービスを家族(とくに女性)の役割として位置付けてきましたが、近年の「家族」をめぐる状況の変化を受けて、2000年以降急ピッチで福祉政策の見直しがすすめられています。金氏のご報告では、急速に整備・拡充されてきた保育サービスや高齢者ケアサービスの内容、およびその展開が女性の社会権、とくに「労働する権利」「ケアする権利」の双方にもたらした影響について、近年のデータをもとに検証がなされました。

 金氏の報告を受けて、コメンテーターの平岡氏から、学会レベルでの議論と実際の政策の間の関連性、また急速な政策の展開の背景にある要因について質問が出されたのち、フロアからも、韓国の家族観の変化の要因や「ケアする権利」をめぐる質問が提出され、終了時間を超えて充実した議論が行われました。(参加者20名)

  

2012年1月30日 基礎問題プロジェクト第11回研究会 シンポジウム「アジアの子どものQOL」
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 お茶の水女子大学グローバルCOE「格差センシティブな人間発達科学の創成」では、基礎問題プロジェクト第11回研究会として、シンポジウム「アジアの子どものQOL」を開催します。

 当プログラムの国際格差領域と養育環境格差領域では、子どもの養育環境が子どもの生活の質(QOL)に及ぼす影響の国際比較研究(日本・中国・タイ・ベトナム)を共同して行ってきました。この比較研究では、親の養育姿勢や親自身のQOLと子どものQOLの関連を国際比較しただけでなく、同一対象児を5歳と7歳の時点で縦断的に調査しており、子どものQOLを決定する要因について、横断研究では得られない知見が得られることが期待されます。

 今回のシンポジウムでは、この共同研究の集大成として、タイを除く3か国の共同研究者が3年間にわたる研究の成果を報告します。皆様のご来場をお待ちしております。


【日時】 
2012年1月30日(月) 15:00~17:45

【場所】 
お茶の水女子大学 本館213教室
(会場が変更になりました)

【報告】
榊原 洋一(お茶の水女子大学教授)
「子どものQOLの国際比較とその意味」
Implication of International Comparison of QOL

松本 聡子(お茶の水女子大学特任リサーチフェロー)
「縦断データからみた日本の親子のQOL」
Parent and Child Quality of Life: A Longitudinal Study

徐 凌中(中国 山東大学教授)
「中国の子どものQOL」
QOL of Chinese Children

Tuan Diep Tran(ベトナム ホーチミン医科薬科大学准教授)
「ベトナムの子どものQOL」
QOL of Vietnamese Children

安治 陽子(お茶の水女子大学アソシエイトフェロー)
「QOLの国際比較」
International Comparison of QOL

【使用言語】
英語(日本語資料あり)

無料・申込不要

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム「格差センシティブな人間発達科学の創成」基礎問題プロジェクト
 
 ポスターはこちらから


【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
〒112-8610文京区大塚2-1-1文教1-103
Tel&Fax:03-5978-5247
E-mail:jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp



【活動報告】
 第11回基礎問題プロジェクト研究会として、シンポジウム「アジアの子どものQOL」を開催しました。

 グローバルCOEでは、国際格差領域と養育格差領域の共同プロジェクトとして、アジア4カ国(日本、中国、ベトナム、タイ)の5歳児を対象として、家庭の社会経済的状態(SES),養育スタイル、子どもの行動特徴、親のQOLが子どものQOLに与える影響の国、地域の比較研究を行ってきました。このシンポジウムでは、中国、ベトナム、日本について、その成果が報告されました。















 中国やベトナムでは地域格差が顕著に見られるのに対し、日本では見られないこと、また、子どもの行動上の問題は、子どものQOLに有意な影響を与えること、子どもと親のQOLは相関していること、などが報告されました。特記すべきこととして、日本の子どもの特徴であるとされている低い自尊感情が、タイの子どもにも求められることが明らかになりました。

 このプロジェクトの成果は、報告書としてまとめられる予定です。(参加者30名)

  

2011年12月20日 国際セミナー「中西部アフリカにおける幼児教育のゆくえ」
Poster :hara  on12/20

  お茶の水女子大学グローバルCOEプログラムでは、中西部アフリカのカメルーン、セネガル、マリ、ブルキナ・ファソ4カ国(フランス語圏)の中央又は地方の教育行政官・視学官、教員養成校の教員、幼稚園園長10名を招き、各国の幼児教育の将来に向けた行動計画を中心に報告していただく国際セミナーを開催いたします。

 多くの方のご来場をお待ちしています。

【日時】
12月20日(火) 10:00~16:30

【場所】 
文教育学部1号館第一会議室

【参加費】
無料  

【申込】
不要(直接会場へお越し下さい)

【発表者】
ブルキナ・ファソ
OUATTARA Moustapha
OUEDRAOGO Lucie Evelyne
TRAORE Oumarou

カメルーン
ATANGA EPSE TADJOU Patience Mambo
TEPA Celestine

マリ
COULIBALY Bokary
SANOGO Fatoumata

セネガル
DIALLO Abdoulaye Adama
GNING Waly
MBAYE Ndahirou

【通訳】
フランス語⇔日本語

 ポスターはこちらから

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム 国際的格差領域
お茶の水女子大学グローバル協力センター

【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
Tel&Fax 03-5978-5247
e-mail jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp


【活動報告】
 中西部アフリカのカメルーン、セネガル、マリ、ブルキナファソ4カ国(フランス語圏)の中央または地方の教育行政官・視学官、教員養成校の教員10名をお招きし、各国の幼児教育の将来に向けた行動計画を中心に報告していただきました。これらの行動計画は3週間のJICA研修の成果として作成され、日本側大学教員からも有益なコメントが出されました。

  

2011年12月1日 国際セミナー「ブルキナ・ファソにおける幼児教育政策の課題」
Poster :hara  on12/01

 お茶の水女子大学グローバルCOEプログラムでは、中西部アフリカのカメルーン、セネガル、マリ、ブルキナ・ファソ4カ国(フランス語圏)の中央又は地方の教育行政官・視学官、教員養成校の教員、幼稚園園長10名を招き、各国における幼児教育を中心として、教育や文化について報告をしていただく国際セミナーを開催いたします。今回の報告者は、ブルキナ・ファソからの参加者です。

 多くの方のご来場をお待ちしています。

【場所】
文教育学部1号館 第一会議室 

【日時】
2011年12月1日(水) 13:00~14:45

【参加費】
無料

【申込み】
不要(直接会場へお越しください)

【発表者】
ブルキナ・ファソ
OUATTARA Moustapha
OUEDRAOGO Lucie Evelyne
TRAORE Oumarou

【通訳】
フランス語⇔日本語

 ポスターはこちらから

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム 国際的格差領域
お茶の水女子大学グローバル協力センター

【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
Tel&Fax 03-5978-5247
e-mail jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp


【活動報告】
 お茶の水女子大学グローバルCOEプログラムでは、中西部アフリカのカメルーン、セネガル、マリ、ブルキナ・ファソ4カ国(フランス語圏)の中央又は地方の教育行政官・視学官、教員養成校の教員、幼稚園園長10名をお招きし、各国における幼児教育を中心として、教育や文化について報告をしていただく国際セミナーを開催いたしました。今回の報告者は、ブルキナ・ファソからの参加者でした。

  

2011年12月1日 国際セミナー「カメルーンにおける幼児教育政策の動向」
Poster :hara  on12/01

 お茶の水女子大学グローバルCOEプログラムでは、中西部アフリカのカメルーン、セネガル、マリ、ブルキナ・ファソ4カ国(フランス語圏)の中央又は地方の教育行政官・視学官、教員養成校の教員、幼稚園園長10名を招き、各国における幼児教育を中心として、教育や文化について報告をしていただく国際セミナーを開催いたします。今回の報告者は、カメルーンからの参加者です。

 多くの方のご来場をお待ちしています。

【場所】
文教育学部1号館 第一会議室

【日時】
2011年12月1日(木) 10:00~11:30

【参加費】
無料

【申込み】
不要(直接会場へお越しください)

【発表者】
カメルーン
ATANGA EPSE TADJOU Patience Mambo
TEPA Celestine

【通訳】
フランス語⇔日本語

 ポスターはこちらから

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム 国際的格差領域
お茶の水女子大学グローバル協力センター

【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
Tel&Fax 03-5978-5247
e-mail jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp


【活動報告】
 お茶の水女子大学グローバルCOEプログラムでは、中西部アフリカのカメルーン、セネガル、マリ、ブルキナ・ファソ4カ国(フランス語圏)の中央又は地方の教育行政官・視学官、教員養成校の教員、幼稚園園長10名をお招きし、各国における幼児教育を中心として、教育や文化について報告をしていただく国際セミナーを開催いたしました。今回の報告者は、カメルーンからの参加者でした。

  

2011年11月30日 国際セミナー「セネガル・マリにおける幼児教育政策と改革」
Poster :hara  on11/30

 お茶の水女子大学グローバルCOEプログラムでは、中西部アフリカのカメルーン、セネガル、マリ、ブルキナ・ファソ4カ国(フランス語圏)の中央又は地方の教育行政官・視学官、教員養成校の教員、幼稚園園長10名を招き、各国における幼児教育を中心として、教育や文化について報告をしていただく国際セミナーを開催いたします。今回の報告者は、セネガルとマリからの参加者です。

 多くの方のご来場をお待ちしています。

【日時】
2011年11月30日(水) 14:00~17:00

【場所】
学生センター棟 第五会議室

【参加費】
無料

【申込み】
不要(直接会場へお越しください)

【発表者】
マリ
COULIBALY Bokary
SANOGO Fatoumata

セネガル
DIALLO Abdoulaye Adama
GNING Waly
MBAYE Ndahirou

【通訳】
フランス語⇔日本語

 ポスターはこちらから

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム 国際的格差領域
お茶の水女子大学グローバル協力センター

【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
Tel&Fax 03-5978-5247
e-mail jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp


【活動報告】
 お茶の水女子大学グローバルCOEプログラムでは、中西部アフリカのカメルーン、セネガル、マリ、ブルキナ・ファソ4カ国(フランス語圏)の中央又は地方の教育行政官・視学官、教員養成校の教員、幼稚園園長10名をお招きし、各国における幼児教育を中心として、教育や文化について報告をしていただく国際セミナーを開催いたしました。今回の報告者は、セネガルとマリからの参加者でした。














  

2011年10月30日 基礎問題プロジェクト第10回研究会「養育環境の現代的課題~“子ども・子育て新システム”をめぐって~」
Poster :hara  on10/30

 グローバルCOEプログラムでは、2回にわたって子どもの格差と子ども政策を考える研究会を開催いたします。第2回目は、10月30日(日)に「養育環境の現代的課題~“子ども・子育て新システム”をめぐって~」というテーマで行います。

 内閣府の子ども・子育て新システム検討会議基本制度ワーキングチームは、2011年7月27日に制度の全体像について中間的なとりまとめをおこない、政府少子化社会対策会議はこれにもとづいた成案を作成して今年度内に税制改革とともに新システム関連法案を提出することを決定しました。

 我が国の子どもと子育て家族をめぐる状況は大きな変革期を迎えています。今回の基礎問題プロジェクトでは、子ども・子育て新システムについて理解を深めるとともに、本学グローバルCOEプログラム「格差センシティブな人間発達科学の創成」および文部科学省委託事業「ジェンダー・格差センシティブな働き方と生活の調和」の研究成果から、養育環境の現代的課題とその解決策について考えていきたいと思います。

 皆様のご来場をお待ちしております。

【日時】
10月30日(日)13:00~16:00

【場所】
お茶の水女子大学本館103号室

【発表者】
岡本 利久(元内閣府共生社会政策統括官付参事官補佐/現厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課)
 「子ども・子育て新システムについて」

永瀬 伸子(お茶の水女子大学/本学「ジェンダー・格差センシティブな働き方と生活の調和」拠点リーダー)
 「親の就労の視点から」

菅原 ますみ(お茶の水女子大学/グローバルCOEプログラム事業推進担当者)
 「養育・保育・養護の質と子どもの発達」

平岡 公一(お茶の水女子大学/グローバルCOEプログラム事業推進担当者)
 「社会政策・社会福祉政策のなかでの子ども・子育て政策の問題」

無料・申込不要

 ポスターはこちらから

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOE「格差センシティブな人間発達科学の創成」基礎問題プロジェクト

【共催】
お茶の水女子大学「ジェンダー・格差センシティブな働き方と生活の調和」(文科省委託研究)

【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
〒112-8610文京区大塚2-1-1文教1-103
Tel&Fax:03-5978-5247
E-mail:jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp

【活動報告】
 2011年10月30日(日)、グローバルCOEと本学「ジェンダー・格差センシティブな働き方と生活の調和」との共催で、基礎問題プロジェクトセミナー「養育環境の現代的課題~“子ども・子育て新システム”をめぐって~」を開催しました。 
 内閣府と厚生労働省で「子ども・子育て新システム」の策定に関わってきた岡本利久氏の基調講演では、これまでの議論の経緯、保育の量的拡大、選択肢の拡大という方向性、および幼保一体化による「こども園給付」を軸とした制度の仕組みが示されました。















 後半では、本学の永瀬信子教授から、働く女性にかかる負担の大きさから仕事と子育ての両立が進んでいない現状と、長時間労働や性別役割分業の早期の見直しの必要性が指摘され、菅原ますみ教授からは、家庭内外の養育環境の質が子どものよりよい育ちと相関すること、育児の担い手が誰であるかよりケアの良質さを重視すべきであることが報告されました。平岡公一教授は、社会政策研究の立場から「子ども・子育て新システム」を位置づけるとともに、今後モニタリングと評価を組み込んだ制度設計が必要であるとの提言を行いました。

 当日の議論の詳細については、今年度末に発行するPROCEEDINGS Vol. 19に掲載される予定です。
(参加人数:30名)

  

2011年10月25日 基礎問題プロジェクト第9回研究会「教育格差是正における保育・幼児教育の役割」
Poster :hara  on10/25

  グローバルCOEプログラムでは、2回にわたって子どもの格差と子ども政策を考える研究会を開催いたします。第1回目は、10月25日(火)に「教育格差是正における保育・幼児教育の役割」というテーマで行います。

 グローバルCOE国際的格差領域では、教育や子育て、子どもの発達に見られる格差問題を国際的な視野から検討してきました。今回の基礎問題プロジェクトでは、 教育格差是正における保育・幼児教育の役割と可能性について海外の事例をもとに検討したいと思います。

 米国におけるヘッドスタート計画に見られるように、学校での教育格差克服には就学前からの介入が重要であると言われてきました。そのような考え方は現在、世界の子ども政策に取り入れられようとしています。今回の基礎問題プロジェクトでは、 ヨーロッパと発展途上国を例にとって、幼児教育・保育が教育格差是正に果たす役割について考えていきたいと思います。

 皆様のご来場をお待ちしております。

【日時】
10月25日(火)15:00~17:00

【場所】
お茶の水女子大学本館135号室(カンファレンスルーム)

【発表者】
小玉 亮子(お茶の水女子大学)
「格差是正における移行期の課題―ヨーロッパの幼児教育から」

浜野 隆(お茶の水女子大学)
 「発展途上国における格差是正に向けた乳幼児発達支援」

【討論者】
深堀 聰子(国立教育政策研究所)
北村 友人(上智大学)

【司会】
垂見 裕子(お茶の水女子大学)

無料・申込不要

 ポスターはこちらから

【主催】
お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム「格差センシティブな人間発達科学の創成」基礎問題プロジェクト

【お問い合わせ】
お茶の水女子大学グローバルCOE事務局
〒112-8610文京区大塚2-1-1文教1-103
Tel&Fax:03-5978-5247
E-mail:jimu-gcoe@cc.ocha.ac.jp

【活動報告】
 お茶の水女子大学グローバルCOEプログラム(国際的格差領域)は、2011年10月25日、基礎問題プロジェクト第9回研究会として、「教育格差是正における保育・幼児教育の役割」をテーマに公開セミナーを開催しました。

 まず、本学の小玉亮子准教授より、ヨーロッパにおける保育・幼児教育について報告がありました。PISAショック以降、ドイツにおいて幼児教育への関心が高まっていること、ドイツの保育には様々な境界線がありそれをいかに超えるかが課題になっていることが報告されました。次に、浜野隆准教授から、発展途上国における保育・幼児教育の現状と課題について報告がされました。開発や人権の観点から幼児教育に対する関心が生じていること、格差是正に向けて幼児教育への期待が高まっていることなどがベトナムでの事例を通じて報告されました。














 続いて、国立教育政策研究所の深堀聰子総括研究官より、米国における教育格差と就学前プログラムの紹介とともに、2つの発表に対する質問・コメントがなされました。上智大学の北村友人准教授からは、モスクワで開催された世界幼児教育会議での議論が紹介され、幼児教育をめぐる世界的な潮流をふまえた質問・コメントがなされました。

 学内外からの多くの参加者から活発に議論が提起され、充実した研究会となりました。(参加人数:50名)

  

2011年9月25日 第5回GCOE国際シンポジウム「学力格差と教育政策:香港・上海・日本のPISA結果から」
Poster :hara  on09/25
  

グローバルCOE 「格差センシティブな人間発達科学の創成」 HP運営委員会
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UPDATE : 2012年3月31日