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長澤夏子 Natsuko Nagasawa

お茶の水女子大学
基幹研究院 自然科学系
准教授
専門:建築学

1997年 早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修士課程 修了
2000年 早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻博士課程 満期退学
2007年 早稲田大学先端科学・健康医療融合機構(ASMeW)客員講師(専任)
2007年 早稲田大学創造理工学部 非常勤講師
2009年 お茶の水女子大学 生活科学部 非常勤講師
2009年 早稲田大学 理工学総合研究所 次席研究員
2009年 早稲田大学 人間科学部 非常勤講師
2010年 早稲田大学大学院 創造理工学研究科 非常勤講師
2014年 経済産業省資源エネルギー庁主催 エネマネハウス2014「早稲田大学Nobi-Nobi HOUSE」優秀賞(建築作品)
2015年 お茶の水女子大学 基幹研究院 准教授(現在)

現在の研究テーマを教えてください

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建築学分野で、生活環境であるまち・建物や住宅の利用者の行動特性から建築環境を評価したり、日常生活の中で健康増進できる住まい環境を目指し、工学的アプローチで研究を行っています。環境は住む人の健康に、身体面(身体や運動)と心理・生理面に影響すると実感していますが、そのエビデンスを求めています。建築学でも人を中心とした「生活工学」という分野は、日々の生活の中で、研究のアイデアやヒントが満ち溢れてます。

いつ頃どのようなきっかけで研究者を目指しましたか?

大学の卒論で、自由なテーマで研究をさせていただきまちや建物に出かけて、すっかり研究にはまりました。大学院では、建築系の研究室で実際の建築プロジェクトに携わることも多く、そこで問題をみつけて研究テーマに繋げたり、大学で他の分野の方との出会いが多いことから、新しいテーマがみつかり共同研究を行なうなど、実践的・融合的な研究ができることがとても楽しくなり、研究者を目指すようになりました。

どんなときに研究者としてのやりがいを感じますか?

建築は古くからありますが、今、建設された建物が何十年先も使われるので、常に未来を考えます。そのため、福祉支援工学、スポーツ科学、ロボット工学、医療、産業用VR 、電気情報、教育心理など、異分野の研究者や企業と共同して、新しい融合的な研究テーマと方法にチャレンジしています。自分が関わった研究から、なにか新しい建物のヒントが生まれ、建物に実装されたときには、とても嬉しい気持ちになります。

後輩たちへの応援メッセージ

工学の研究はクリエイティブな精神が一番重要。今までと違う新しい方法に是非チャレンジしましょう。盛大な失敗(思っていたことと違う結果…いつものこと)から、多くのヒントがみつかります。また、学術ジャーナルのほか、あちこちで自分の研究を紹介してください。違う分野の方とネットワークを持ち、多角的な視点で自分の研究テーマを見ることができます。相手が、子どもでも、理系じゃない人でも、話をしてみるといいですよ。