お茶の水女子大学は、平成23年度より、テニュアトラック普及・定着事業を開始しました。
この事業は、若手研究者が自立して研究できる環境を整備し、テニュアトラック教員の研究費等を支援することによって、テニュアトラック制の普及・定着を図るものです。
なお、お茶の水女子大学では、特に先端的な研究分野で国際的に活躍しうる若手研究者を育成し、国際競争力の強化のための人材システム改革モデルを提案し、平成19年度-23年度に科学技術振興調整費による事業「若手研究者の自立的研究環境整備促進プログラム」を実施しました。
本事業では、その実績を基に、全学的な体制の下で若手研究者を育成する独自のシステムを構築し、若手研究者の育成をさらに推進します。
本事業は、テニュアトラック制の人材育成システムを全学的に展開し、普及・定着させるため、若手研究者に任期終了後のテニュアポストを用意し、中間評価及びテニュア審査を経てより安定的な職を得させることを目的としています。
そのため、将来性のある若手研究者を国際公募し、公正で透明性の高い選考方法により、任期付きの研究者として採用します。
そして、役員会直属の人材育成組織である「お茶大アカデミック・プロダクション」に所属させ、研究主宰者として自立した研究環境の中で研究活動を開始するとともに、大学院人間文化創成科学研究科との協働やメンター制の活用により研究力を強化し、さらに、学部・大学院で講義を担当することにより教育力を鍛え、研究室の運営を通じて組織運営力を育成します。
国際公募によって、多くの応募者の中から、将来性のある若手研究者2名を助教として採用しました。