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 本プロジェクトでは、「栄養教諭養成課程の充実と栄養教諭の実践教育」を目的の一つとしています。
このコーナーでは食育や栄養教諭に関する疑問にお答えしていきます。


Q1:食に関する指導(食育)はなぜ重要なの?

 近年、子どもの体力は低下傾向が続いており、体力の向上のためには、適切な運動と十分な休養・睡眠に、調和のとれ
た食事という、健康3原則の徹底による生活習慣の改善が不可欠です。また、外食や調理済み食品の利用の増大により
、栄養や食事のとり方などについて、正しい知識に基づいて自ら判断し、食をコントロールしていく、言わば食の自己管理
能力が必要です。
 このように、子どもの体力の向上を図るとともに、食に関する自己管理能力の育成を通じて将来の生活習慣病の危険性
を低下させるなど、子どもが将来にわたって健康に生活していけるようにするためには、子どもに対する食に関する指導を
充実し、望ましい食生活の形成を促すことが極めて重要です。
 また、健康と体力は今後の教育が目指すべき「生きる力」の基礎となるものであり、食に関する指導の充実は、子どもの
「生きる力」を育んでいく上でも非常に重要な課題であると言えます。


Q2:栄養教諭とは?

 食の問題は、家庭が中心となって子どもに指導を行うものですが、食生活の多様化が進む中で、家庭において十分な
知識に基づいて指導を行うことが困難であると言えます。従って、学校、家庭、地域が連携して子どもの食環境の改善に
努める必要があります。
 そのためにも、学校における食に関する指導体制を整備することが必要です。食に関する専門性と教育に関する資質を
併せ持つ栄養教諭が指導に当たることができるよう、平成17年4月1日から、新たに栄養教諭制度が施行されています。


Q3:栄養教諭は従来の学校栄養職員と何が違うの?

 学校栄養職員の職務が学校給食の管理であるのに対し、栄養教諭に期待される役割は、学校給食の管理に加え、学
校における食育の推進役です。そのため、栄養教諭には、学校栄養職員と同等以上の栄養に関する専門知識に加え、
児童生徒の心理や発達段階に配慮した指導ができる教育の専門家としての資質能力も必要です。


Q4:どうやったら栄養教諭になれるの?

 栄養教諭になるためには、免許状を取得する必要があります。栄養教諭の免許状の種類は、大学院修士課程修了程
度の専修免許状、大学卒業程度の一種免許状、短期大学卒業程度の二種免許状の3種類です。
 標準的な一種免許状は、学士の学位および管理栄養士養成課程修了を基礎資格とし、文部科学大臣の認定を受けた
大学の課程または文部科学大臣の指定する教員養成機関において、「栄養に係る教育に関する科目」4単位、「教職に
関する科目」18単位(計22単位)の修得が必要です。
 また、現職の学校栄養職員が栄養教諭免許状を取得する場合は、すでに一定の栄養に関する専門性と教育に関する
専門性を身につけていると考えられることから、管理栄養士か栄養士免許保持者で学校栄養士として3年以上の実務経
験を有していれば、都道府県教育委員会の行う、教育職員検定を経ることで取得できます。

(平成16年1月20日 中央教育審議会 食に関する指導体制の整備について(答申)から抜粋)

                                                        
                                  

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