グローバル教育センター留学派遣

サピエンツァ・ローマ大(イタリア)より

2016/07/12

1.大学生活について

最終テストも終了し、長期留学中の授業はすべて終了しました。最後の移民についての授業は、ひとりで10ページ以上(3000字程度)のレポートを書き、プロフと一対一でのディスカッションでした。文法や単語のミスには目をつぶっていただき(自分で気づかないだけで、不自然な表現はいくつかあったと思いますが)、基本的に教授が気になった点について話しました。特に、論文の書き方(参考文献リストの書き方やフットノートの書き方)などまで丁寧に教えていただき、とてもためになった授業でした。無事に満点合格でした!

 

2.日常生活について

ヨーロッパにいるということ、そして帰国までに時間があるということを利用して、オランダ・ユトレヒト大学の2週間のサマースクールに参加しています。日本ではまだあまり扱われていない分野である、Land Governance for Developmentという授業を受講しています。マスター向けのコースだったので、難易度が高いことは覚悟していたのですが、実際に授業に出てみると、社会人が半数を超えていて、多くの人が自らの職務経験を基にした意見を言うので、力不足を感じることもありますが、その分たくさんいい影響を受けています。オランダの第一公用語はオランダ語ですが、言語的に英語ととても近いということ、英語教育がとてもしっかりしているということから、ほぼすべての人が英語を話せます。日常生活を送るうえでは全く不便がありませんし、英語力の向上という点でもとてもいい場所だと思います。

 

3.健康状態について

すこぶる健康です。オランダに来てさらにぽっちゃりしました(笑)

 

振り返ってみると、この1年はとても早かったです。去年の今頃は、イタリア語のできなさに泣き、不安な毎日を送っていました(苦笑)。ヨーロッパのしかも英語がほとんど通じないイタリアという国で、約1年間 “survive” できたことは、私の中で大きな自信となりました。また、勉強の面でも、自分よりも自分の学問に自信がある人、同じぐらいの年代なのに知識量が明らかに豊富な人にあったり、ヨーロッパの学生の熱心さを目の当たりにして、勉学に励むには十分すぎる環境に身を置く私の勉強してなさを痛感しました。授業に出て、座って、メモを取っているだけではだめで、わからなかったらその場で聞く、授業中だけでなくオフィスアワーまで出向いて教授と議論する、休み時間は友人と議論する、参考文献やそのほかのニュースまで目を向けて知識を得ようとする。日本では”意識高い”とひとくくりにされてしまう、その態度こそが最も必要なのだと心底感じました。

2週間のサマースクールを乗り越え、帰国した後は、自分の将来について考えたり、専門分野をさらに深めていきます。また、それだけではなく自分の留学経験を、これから留学する人、留学を考えている人に伝えていけるような活動をしたいと思っています。例えば、『お茶大の留学生は見た!』とかで現地でビックリしたことを共有して少しでも海外に目を向けてもらえるようにしたり、『非英語圏留学生説明会』とかで非英語圏ならではの学びや生活のよさを伝えたり、などなど。

 

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