グローバル教育センター留学派遣

留学で得た自主性と度胸を武器に就活。
韓国とのかけはしになる仕事をするのが目標です。

松永彌有子さん
文教育学部言語文化学科2012年卒業。大学2年次2月から3年次12月まで梨花女子大学校(韓国)に留学。12年4月から大手海運業に勤務。

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韓国からの留学生との出会いがきっかけ

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出身は新潟県で、お茶の水女子大学入学後は学生寮に住んでいました。ここで韓国から来た留学生と仲良くなりました。彼女とは同じサークルにも所属していて、知れば知るほど彼女の人柄や情の深さに大感動! 韓国という国をもっと知りたいと思って、留学を決意しました。
また、2年次に進級した時に、グローバル文化学環というプログラムを主専攻することにしました。ここでは「地域研究・地域文化」「多文化交流・多文化共生」「国際関係・国際協力」という3つの専門領域があり、さらに実習や卒業研究を含めて全部で44単位を履修するプログラムになっています。このプログラムで、10年以上にわたり韓国の大学で学んでいた森山新准教授の指導を受けたことも留学のモチベーションにつながりました。

私が留学を決意したのは、大学2年の8月でした。留学先になる梨花女子大学校への派遣期間は、1年間行く場合、3月から12月まで、もしくは、9月から翌年6月までとなります。大学3年次の9月から行くとすると、もろに就活時期にかぶってしまいますから、絶対に2年次の3月から行っておいたほうがいい。とはいえ、交換留学学内審査の締め切りギリギリというタイミングだったので、もう間に合わないと諦めかけた時もあります。でも、「グローバル教育センター」の先生方に相談したり、森山先生に励ましていただいたりして、何とか審査をクリア。予定通り、大学2年次の3月から留学できることになりました。
準備期間は半年弱しかなく、志望書などの応募書類も大急ぎで作ったりして大変でしたが、それだけに情熱が冷めないうちに留学できましたね。

夏休みには英語スクールや下宿を体験

梨花女子大学校には世界各国からの留学生が集まっているため、留学生を対象とした科目が整備されています。その一つが「教養韓国語」。これは基礎的な韓国語を学ぶ科目で、朝8時から11時まで、毎日開講されていました。また、英語で講義を行っている「General Introduction to Korea(韓国文化概論)」も履修しました。他には、一般の学部の授業を履修できるのですが、私はお茶の水女子大学でテニスサークルに入っていたので、「テニス」の授業も履修しました。これがいいリフレッシュになりましたね。
夏休みには、大学附属の言語教育院で10週間のコースを受講。ここで韓国語の運用能力がグンとアップしたと思います。韓国語だけでなく英語もマスターしようと、街の英会話スクールにも通いました。
また、韓国の一般家庭の暮らしぶりを体験したいと、夏休みには学校の寄宿舎を出て、下宿生活をしてみたりしました。韓国語も自然に耳に入ってきて、アジュンマ(おばさん)の作る家庭料理を味わったりしました。
留学期間の後半は韓国語のブラッシュアップに励みました。韓国語は日本語と語順が近く、文字は違えど漢字がベースになっている言葉も多いため、1年間でも習得できる言語だと思います。この言語能力と、一人でも行動できるフットーワークの軽さと積極性が留学の成果だと思います。

決意を持って、就活に挑む

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大学3年の12月中旬に帰国して、学内就職説明会に参加し、翌1月から本格的な就職活動が始まりました。そんな中、3月に東日本大震災が発生。採用活動を一時中断する企業もありましたが、結局、6月に今の勤務先である海運会社から内定をいただくことができました。
この会社を志望したのは、やはり国と国を結ぶ、グローバルな仕事に携わりたいという思いからです。面接でも留学経験を踏まえて、そうした希望があることをしっかり伝えたつもりです。
現在の所属はシステム管理関係で、直接的に船とは関わっていないのですが、協力会社に韓国の方がいらっしゃったり、インドのシステム部門との英語でのテレビ会議等もあり、国際的な仕事ができています。これからキャリアを積み、語学力をもっと磨いて、韓国と日本のかけはしになるような仕事を手掛けることが目標です。