「丸善ライブラリーニュース」の第5号(2009年2月23日)に、羽入佐和子附属図書館長の論文と茂出木理子チームリーダーの報告が掲載されました。
なお、2つの記事は、本学の機関リポジトリTeaPotにも搭載しています。
■知識基盤社会を担う大学図書館と哲学 羽入 佐和子(お茶の水女子大学 副学長、附属図書館長)
■お茶大図書館ハッピー宣言! 〜アピールする図書館戦略〜 茂出木 理子(お茶の水女子大学附属図書館 図書・情報チームリーダー)
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知的空間であり、対話の場であるキャリアカフェ。 そして、今日までも普遍的に情報・知識獲得の場であり続けながら、人と人との、あるいは時空や分野を超えた「知」同士のコミュニケーションの場としての機能を備え、次世代の知を創造し発信する学術情報基盤としての附属図書館。 これらはどちらも、利用者たる学生に 主体的なものの見方・考え方・行動の機会を提供し、成熟した「おとな」への成長を促す場としての役割を共有しています。 そしてそれは 取りも直さず、現代社会のニーズに対してフレキシブルに対応する、大学教育の果たすべき役割でもあります。
哲学者カントの「あえて賢くあれ!」から始まる羽入図書館長の論文には、キャリアカフェが、附属図書館が、そして大学そのものが共通して抱く教育理念が集約されています。
さらに、茂出木チームリーダーの記事には、「あえてハッピーであれ!」というメッセージが込められています。 仕事は人と人とのつながり---それはスタッフ同士でもあり、サービスの提供側と受ける側との有機的なつながりでもあります。そのようなコミュニケーション社会において、スタッフ自らがより「ハッピー」に成熟することで、職場や顧客のニーズに対し良い仕事をポジティブに生み出す、という連鎖が生まれることを教えてくれます。
成熟した「おとな」の 基本的かつ実践的な心構えとして、是非 2報セットでお読みください。
(文責:田村美和)
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