平成21年度 大学教育改革プログラム合同フォーラム 参加報告

平成22年 1月 7日(木) ・ 8日(金)に東京ビッグサイト(江東区 有明)で開催された平成21年度 大学教育改革プログラム合同フォーラムに参加いたしました。

このフォーラムでは、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」など、文科省・大学教育改革プログラムに選定された各国公私立大学・高等専門学校の取組の成果が一同に会し、情報発信が行われます。

本学の現代GP「キャリアレポート放送局プロジェクト」は、平成19年度後期採択から2年半の取組を、ポスターセッションにてご紹介しました。

諸大学で、個々の学生の学習を蓄積し 振り返るための学生支援システム「電子ポートフォリオ」の導入が始まりつつあり、その先行事例の一つとしての「キャリアレポート放送局」に高い関心が集まりました。


【来訪者の声(キャリアレポート放送局)】
  • レポートを読み返しながら自分史を書く、という発想が面白い。また、課外活動なども蓄積できるのがよい。
  • コメント欄やレポートの自己評価(「お茶大生が求められる9つの社会人基礎力」チェック機能)で、学びがフィードバックできるところが興味深い。
  • 学生のレポート添削等を請け負う「ライティングセンター」の設立を提案しているところであるが、数少ないキャリア教育専任スタッフだけで学生全体の筆力向上支援を行うには限界がある。本システムを利用する全ての教員が、レポートのやり取りを通じて学生の表現力の研鑽に関わり、広義のキャリア教育に携われる、という狙いは非常にリーズナブルだ。
  • サーバ構築・セキュリティ面の実現について、具体的な情報が得られた。


また、大学の授業・教育方法の改善「FD(ファカルティ・ディベロップメント)」を学生主体で取り組むプロジェクト「学生FD」が各大学で推進されている中、本GPの「学生記者」の活動や「学生企画イベント@キャリアカフェ」も興味が集まりました。


【来訪者の声(キャリアカフェ・学生記者)】
  • 学生が自律的に活動できる土壌を大切にしているところがよい。
  • 学生の視点による授業インタビューや取組内容の発信は、学生FDとして参考になる。
  • ウェブサイトを閲覧する幅広い読者を意識しながら文章を書くというトレーニングは、プレゼンテーション能力の研鑽に非常に効果的で、読む側にとっても学生視点の方が面白い。
  • カフェを構築しようとしている自校の取組にも、このコンセプトは是非取り入れたい。

ブースには、130名余りの参加者のご来訪があり、本プロジェクトの取組に高い関心を持って頂けていることを実感しました。