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アラビア語の世界へようこそ(三浦先生より)

2018年2月5日更新

アラビア語は、アラビア文字を用いるセム語系の言語で、2億3000万人以上が母語として使い、国連公用語です。アラビア文字は、右から左に続けて書きますが、字数は28文字で、ラテン文字と同じくフェニキア文字をもとにしています。28の文字は子音字で、母音はa,i,uの3つで子音字の付加記号として書きますが、書籍や新聞などでは省略します。3つの子音字の組み合わせ(語根)で意味領域がきまり、この語根から、一定の規則によって、動詞・名詞・形容詞が作られます。たとえば、k-t-bは「書くこと」を意味し、katabaがwrote、kātibがwriter、kitābがbookとなります。単語の生成に規則性があるため、韻律をつけた詩に適し、コーランの朗唱は音楽のように聞こえます。
コーランは、神(アッラー)がアラビア語で人類に啓示したものであり、イスラームの聖典とされています。このため、7世紀以降のイスラームの拡大とともにアラビア語が各地に広まり、北アフリカからシリア・イラクにかけてアラビア語を日常言語とするアラブ世界が形成されています。
アラビア語は、イスラーム世界の共通語であり、宗教・法学から哲学や科学まで膨大な書物が残されています。アラビア文字は、ペルシア語、トルコ諸語(オスマントルコ語、ウズベク語など)、ウルドゥー語などの表記に用いられ、アラビア語の単語は、インドネシア語やスワヒリ語などでも借用されています。今日でも、ムスリムの礼拝ではアラビア語が用いられ、中国のモスク(清真寺)や日本のモスクでもアラビア語を学んだ導師がいます。
アラビア語の学習は、文字を学ぶことから始まります。日本語での文法書や辞典やAV教材が増えていますので、アラブやイスラームの文化に触れながら、楽しく学ぶことができるでしょう。
(文:三浦 徹 先生 グローバル文化学担当)

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