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グローバル時代にあって、世界各国のいろいろな人たちと交流し協力し共生していくために、言語は何よりも大切なツールです。世界の人たちとコミュニケーションを図る最も有力なツールが英語であるとすれば、もう一つ、日本に最も近い、隣国のことばを学ぶというのはいかがでしょう。韓国のことばを学ぶことは、東アジアに住む我々にとって非常に重要なことです。日本から最も近い国であり、最も容易にアクセスできる国が韓国だからです。グローバルな交流のツールとして英語を身につけることに加え、東アジアにおける交流のツールのひとつとして朝鮮語(韓国語)を学び、多言語話者になり、多角的な視野を身につけましょう。
21世紀に入り、隣国である韓国の文化は、いわゆる「韓流(ハンリュウ)ブーム」として日本にやってきました。最初はドラマ、最近ではK-POP を通じて、私たちは日常的に韓国の文化に触れることができるようになりました。ドラマは字幕を通じ、K-POPは感性を通して理解することはある程度可能かもしれません。しかし、韓国の文化を真に理解するためには、やはりことばに対する知識が必要不可欠です。 また、韓国はIT強国であり、サイバー空間上に一歩足を踏み入れれば、そこには外国とは言えないほど韓国の文化があふれており、それらに触れることも容易にできます。
ご存知の方も多いと思いますが、朝鮮語(韓国語)ほど日本語に近いことばはありません。語順など、文の構造は日本語とほとんど同じですし、語彙の面でも漢語が多く、多くの語彙を共有しているばかりか、発音も似ています。一見難解に見える文字、ハングルも、子音と母音の組み合わせでできているなどの知識さえ持っていれば、意外と短時間でマスターできるものです。例えば、「나」は「ㄴ」と「ㅏ」からできていますが、「ㄴ」は舌を上の歯茎につける形をかたどってできた記号で「n」の発音、「ㅏ」は口を外に大きく開くことを意味する記号で「a」の発音を示しているので、これらを組み合わせた「나」は「na」という発音になります。 そして何よりも日本には韓国からの留学生も多いので、使う機会も多く、友達と交流すれば、みなさんの朝鮮語(韓国語)は一気に向上すること、間違いありません。隣国であるだけに本学が開催している韓国関連のイベントも多く、サマープログラム、ウィンタープログラムなどに参加し、協定校で朝鮮語(韓国語)を学ぶチャンスもあります。ぜひこの機会に朝鮮語(韓国語)を学んでみてはいかがでしょう。
(文責:森山新)