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設問ごとに各自の履修授業全体を相対比較連続量アナログ・自由評定尺度での回答抽出を採用しており,
① 微妙に差異化された反応の相違が読み取れる
② 回答者に特有な反応傾性による差異を標準化できる
という特徴があります。
お茶の水女子大学の学士課程と大学院博士前期課程での授業アンケートは、2014年度以前約15年の実施結果をベースに、設問間での回答傾向の類似性を検討し、似た傾向の設問を集約することで授業アンケートとして核となるであろう設問を用いて実施しています。
アンケートの実査にはスマート・ウェブ・サーベイにより、授業に対して非侵襲的に(すなわち、授業時間に実施することなく)実施しています。これにより教職員の関与なしに毎回のアンケートが完了しています。学生もアンケート実施に授業時間が割かれることなく、また教員の視線を感じることもなく、履修人数の多少にかかわらず履修した授業を相互に比較しながら回答していくことができます。
授業アンケートは教育の内部質保証の基盤となる重要な情報であり、授業履修の一環としてあるという位置づけの下で実施され、毎回9割以上の回収率を得ています。
結果は集計と統計的な比較分析をしたうえでウェブ上で公開され,学生はもちろん,全ステークホルダーに向けてもフィードバックされており,本学の教育の質保証システムの一部として機能しています。
加えて教員には授業のふりかえり・改善を目的に,担当授業ごとのより詳しい集計・分析結果を可視化・蓄積し,ウェブを介して個別にフィードバックされます。