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国際学生フォーラムについて

2011年2月15日更新

特別経費「グローバル社会における平和構築のための大学間ネットワークの創成-女性の役割を見据えた知の国際連携-」活動の一環として、2011年2月14日から15日の2日間に亘り、アメリカ合衆国ヴァッサー大学において、国際学生フォーラムが行われました。ヴァッサー大学からは教授から推薦を受けた学部生10名(内1名辞退)、および、お茶の水女子大学からは公募により選考された理学部、生活科学部、文教育学部の3学部からの学生10名が参加しました。ヴァッサー大学は本学との長年の協定校で、本年度はヴァッサー大学創立150周年にあたり、ヴァッサー大学にとって、本フォーラムは記念事業の一環としても位置付けられました。

本フォーラムでは、ヴァッサー大学からQui教授の「従軍慰安婦問題」、お茶の水女子大学からは内海教授による「マサイ族への教育調査」に関する講義を聴講した後、それぞれの学生が「平和構築活動」をテーマとした研究成果および活発な取組みや関心分野についての発表を2日間に亘って行われました。全ての発表を受けた後の自由討議では、活発な意見交換が行われました。更に、最終プログラムとして、入江昭ハーバード大学名誉教授による「The Making of a Trans-Pacific Partnership」をテーマにした特別公開講義が行われました。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)締結等を事例に上げ、従来の国家間の国際連携の動きに加え、非政府アクターによる交流の影響力が加わる傾向が強いというグローバル社会に於ける、平和構築における相互理解の重要性や、非政府アクターによる交流の影響力に関しての講義は、今後も平和構築に関して、関心分野を広げてゆく学生達への、応援メッセージとなりました。本フォーラムに向けて、発表原稿の準備や、ヴァッサー大学学生とのTV会議システムを利用しての打合せ等、事前準備を重ねていた学生にとりましても、フェース・トゥ・フェースで交流した数日間は、予想以上に互いの地域・国際貢献活動への意識の国境を越えた普遍性を実感させられ、それぞれの活動に刺激を受ける場となったようです。本フォーラムに参加して、世界の女性と子どもへの支援を行うための意識が高まったという効果が双方の学生から聞かれました。国際学生間での率直な意見交換を通じて、更なる強い信頼関係に基づいたネットワークの構築を行う貴重な機会となりました。

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