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JICAアフガニスタン青年研修(初中等理数科教育)が実施されました

2012年10月16日更新

お茶の水女子大学は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託を受け2012年10月2日(火曜日)〜10月16日(火曜日)に青年研修「アフガニスタン初中等理数科教育コース」実施しました。
2002年度から本学では、JICAの委託を受け、JICA研修事業を通して、アフガニスタンの教育再建に向けて支援を行ってきました。アフガニスタンへの教育支援は、今年度で10回目となり、今回で累計158名の研修生を送りだすことができました。本年度は、サイエンス&エデュケーションセンターとグローバル協力センターが連携し、教育局職員や小中学校の教員など、アフガニスタン各地から20名の理数科教育関係者を迎え、教育行政の理解、指導技術向上の双方の面にアプローチした新たなプログラムを開発、実施いたしました。
研修は、羽入佐和子学長の挨拶から開講しました。その後、JICA東京国際センター長 花里信彦氏から来賓挨拶がありました。本研修プログラムは、文部科学省への表敬訪問からスタートし、2日目以降は日本で学んだ研修の成果を母国で生かしていただくため、アフガニスタンでも入手可能な身近な教材を使った物理・化学・生物・地学分野の講義と実習が行われました。そして、東京都北区滝野川小学校を訪問、小学校3年生と4年生の理科授業視察し、その後、東京都北区の教育施設である教育未来館の訪問に続いて、地域の教育行政について理解を深めるため、北区教育長との懇談が行われました。
また、鳴門教育大学にもプログラムの一部、教師指導書を現地で浸透させるためのワークショップを担当していただきました。研修後半では、千葉県館山市にある本学附属の湾岸生物教育研究センターで、アフガニスタンにはない「海」を体験していただき、自然への感性を高めながら、その指導技術の実際についてフィールドで学んでいただきました。
最終日には、JICA東京国際センターにおいて、評価会が行われ、研修生の終了時のアンケートでは、すべての研修項目において目標が達成され、日本の文化と教育現場に刺激を受け、満足度の高い研修であったと評価されました。研修員からは日本で得た指導技術を母国の他の教員に伝えることで、学んだことを実践し、理科教育の改善に貢献したいとの強い思いが伝えられました。

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