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書き損じはがきを紛争地に

2013年1月12日更新

いま、社会の抱える問題はあふれていますが、自分が興味・関心のある社会問題に、何か貢献したいと考えている大学生は多いと思います。気軽にできる募金から、中にはボランティア活動、学生団体やインターンを通じて、具体的な活動を行っているひともいます。そのなかで、「紛争」という領域は、何かしたくてもなかなか具体的な活動がしにくいということを感じていました。それでも、紛争の脅威にさらされている人々にいま、学生として何かできることはないのかと調べて、この活動を決めたのが2012年の11月後半。年賀状の時期に合わせて活動を行おうと思いました。
今回の活動は、「共に生きる」スタディグループの活動の一環として、特定非営利活動法人日本紛争予防センター(JCCP)の行っている書き損じはがきを集める活動に協力しました。JCCPは、紛争による被害を受けた人々が自らの社会に平和を築く担い手となるように人々の能力強化に重点を置いた事業を行っている団体です。現地支援・人材育成・啓発活動・調査研究・政策提言という5つの活動を主に行っています。これらの活動を通じて、武力紛争の状況改善、社会に長期的な平和を築き紛争の発生・再発を防ぐことを目標としています(JCCPホームページより抜粋)。私たちが協力した書き損じはがきを集めるキャンペーンは、JCCPが集まった書き損じはがきを郵便局で切手に交換し、それを金券ショップで現金に交換して現地の人々の支援を届ける形になっています。

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(図書館前にてはがきを回収)

実際の活動としては12月後半から、看板とチラシ、回収用の箱2つを用意しました。チラシに関しては、JCCPの事務所へ出向き、アドバイスを頂きました。12月の段階で学内の10か所程度にチラシを掲示し、履修している授業で宣伝をしたり、SNSを活用したりして、できるだけ多くの方に伝わるよう工夫しました。 1月から2か所にBOXを設置し、はがきの回収を始めました。図書館1階には看板とチラシ、回収用BOXを置き、グローバル協力センターにはチラシとBOXを設置しました。 また、1月7日から12日までの一週間は、お昼休みの15分間、図書館前にて直接みなさんからはがきを受け取りました。

集まったはがきの枚数は、切手も合わせると248枚分。正直、活動を始める前はこんなにたくさん集まると思っていなかったので、大変うれしく思い、感謝しています。お茶大生の声として、後日JCCPに届けました。 ところで今回は「紛争」でしたが、他の社会問題でも趣味でも、学生としてできる活動はいくらでもあります。みなさんが「したいけどできない」と感じる何かがあるとき、今回の活動がその一歩を踏み出せるようなきっかけになったら幸いです。
最後になりますが、書き損じはがきを寄付してくれたみなさまにもう一度、深くお礼を申し上げます。また活動に協力、応援してくださった、グローバル協力センター、JCCP、教授の方々、友人をはじめとする、すべてのみなさまに感謝しています。

(文教育学部人間社会科学科1年 齋藤 美咲・柳下 明莉)

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