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公開講座「難民と人道支援 -東日本大震災の現場で考えたこと-」

2013年6月22日更新

2013年6月22日(土曜日)に難民や被災者への支援について、大阪大学大学院人間科学研究科教授でNPO法人HANDS代表理事の中村安秀氏を講師としてお招きし、公開講座が開かれました。中村氏はアフガニスタン難民キャンプやインドネシアで活動なさり、東日本大震災後には被災者の支援にも尽力なさっています。

およそ2時間の講義は「難民」の説明と海外の難民キャンプでの支援活動の説明から始まり、その後は東日本大震災の被災者に対する支援の現状を話していただきました。さまざまな現場での支援活動のご経験から、各々の支援体制における評価される点や問題点が具体的に説明され、かなり現実感のある講義になりました。また、異なる場での活動経験が別の現場でより一層活きたという、経験豊富な先生ならではの体験談を聞かせていただくことができました。
さらに国・専門家や支援者全体が考えるべきこと、支援のありかたについてのご意見は、被災地や難民キャンプのような現地の外部にいる私たちがどのようなことを目標として活動するべきかに直結するものであったため、とても有意義な内容だったと思います。

最後に、日本の強み・被災者の方々の未来に向かう姿勢・被災地の子供の可能性について、多数の難しい問題が存在する中で被災者が強く生きていることが伝わるものでした。

講義の後には複数の参加者から多くの質問が活発に時間一杯になされ、参加者が興味をもって積極的に講義を受けていたことが見受けられました。どの質問も支援での問題点や重要な点を的確についたものであり、具体的な議論になっていました。
実際に活動に関わる方からその経験を聞くことによって実際の状況を想像しやすく、参加者が自ら考えることの助けになり、貴重な講義になったと思います。

(理学部生物学科3年 鈴木 裕香)

  • photo1大阪大学大学院人間科学研究科 中村安秀教授
  • photo2質疑応答
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