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アフガニスタン研修員との懇談会「アフガニスタン女性の生活」を実施しました

2014年1月24日更新

2014年1月20日から30日まで、お茶の水女子大学で「アフガニスタン・開発途上国女子教育支援事業野々山基金」の支援によるアフガニスタン女性研修プログラムが実施されました。2回目の今年は、国費留学生として本学で修士課程を修了し、アフガニスタンの医科大学で講師として活躍する教員と、薬学部を2月に卒業予定の学生が理学部で化学実験の研修を受けました。
この機会を利用して、「アフガニスタンの女性の生活」と題する懇談会が1月24日にグローバル協力センターで開催されました。まず、アフガニスタン出身で現在は日本に住みアフガニスタン女性支援のためのNGO「希望の学校」を設立し、女性の教育や職業訓練の活動をしていらっしゃる駿渓(するたに)先生(元グローバル協力センター客員研究員)のお話を聞き、その後、参加者と質疑応答・意見交換を行いました。当日は学生、教職員の他、アフガニスタンの平和と復興に関心を持つ方々にも参加いただきました。

懇談会に参加して
参加者全員が自己紹介をしたあと、駿渓先生がアフガニスタンの女性の生活をたくさんの写真と共に説明してくださいました。「アフガニスタンでは10歳前後で親の決めた相手と結婚し、20歳になるころには子供が3人いるのが普通である。夫は何十歳も年が上で、夫に先立たれてしまうと女性自身の生活も先が見えなくなる。」自分の人生を自分で決断して生きていくことができない、誰かに自分の人生を委ねなければならない女性たちがアフガニスタンにはいるという事実は最も衝撃的でした。私はお茶大で、リーダーになるには、グローバルな人になるには…など、自分の人生を自分の手で切り開いていくための教育を受けることができています。しかし、アフガニスタンでは、私が当たり前のように享受している教育を受けられず、親や夫の思うままに生きなければならない女性がたくさんいるのです。駿渓先生は、「教育が何よりも大切である。」とおっしゃいます。教育が女性の意識を変え、今まで社会的なしがらみに縛られていた女性を自由にする。そうした変化は母親を通じてその子供たちへと受け継がれていく。教育が、アフガニスタンの女性に届くことを心から願います。

今回参加してみて、今まで遠い国であったアフガニスタンが少しだけ身近に感じられるようになりました。参加者全員でのディスカッションなどを通して、カブール大学の学生さんとも実際にお話しできてすごくうれしかったです。使用言語が英語であったので、少々難しかったですが、自分の英語学習へのますますのモチベーションにもなりました。このような貴重なお時間を作っていただき、関係者皆さますべてに心より感謝申し上げます。

(文教育学部人文科学科1年 斉藤 美沙季)

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