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野々山基金によるアフガニスタン向け子ども絵本『孤児の少女』が完成しました

2014年3月13日更新

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アフガニスタン地図

グローバル協力センターは、「アフガニスタン・開発途上国女子教育支援事業野々山基金」事業の一環として、アジア諸国で子ども図書館運動を展開している公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)と協力して、アフガニスタンの子どもたちのためのオリジナル絵本の作成に取り組んできました。2012年に開始した絵本作成作業は、SVAアフガニスタン事務所が村々を訪問して収集した民話や住民の創作したお話のなかから選定されたストーリーを基本に絵、文章を作成したものです。現地では、有識者(文学や児童心理学の専門家と作家・詩人)からなる出版委員会が設置され、出版への助言が行われました。日本の絵本作家からのアドバイスも得て修正や改善を重ねて完成した絵本『孤児の少女』は、アフガニスタン教育省の許可を得て昨年12月に印刷・出版されました。

『孤児の少女』は、戦争で両親を亡くし大切にしていた人形も失ってしまった少女サンガが、孤児院で出会った親切な里親と新しい人形を手にして幸せに暮らすというお話で、アフガニスタンの人々の平和への強い願いが込められています。
アフガニスタンの主要な言語であるダリ語とパシュトゥ語で1200冊ずつ印刷された絵本は、SVAが活動している東部のカブール州とナンガハル州の56の小学校(児童数約13万人)と、公立図書館に配布が進んでいます。SVAでは絵本の配布と並行して、学校の先生を対象にした図書館の活用法や読み聞かせの研修も実施しているそうです。
なお、『孤児の少女』は、お茶の水女子大学附属図書館2階閲覧スペースで3月26日まで開催されている特別展示「世界の子どもの本~ようこそお茶大へ~」で展示されていますので、是非手に取ってご覧ください。

  • photo2移動図書館活動
  • photo3絵本を手にした子どもたち
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