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アフガニスタンの子ども図書館と絵本事業講演会を開催しました

2015年6月4日更新

2015年6月4日、グローバル協力センターがアフガニスタン教育支援で協力いただいている公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)アフガニスタン事務所スタッフの方がスタッフの研修で来日した機会にセンターを訪問し、アフガスタンでのSVAの活動についてお話をしてくださいました。本学の学部生、大学院生、アフガニスタンからの留学生のほか、神奈川県の高校生2名も参加して、楽しいディスカッションが行われました。

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建物の無い学校で学ぶ

講演会を聞いて
授業でフィリピンのミンダナオ子ども図書館についてのお話を聞き、そこから海外での学びや教育における絵本の役割や事業について興味関心を持っていたので今回の講演に参加させていただきました。

講師はSVAの二つの事業についてお話ししてくださいました。一つ目は学校建設事業です。アフガニスタンには現在16,000校の学校がありますが、うち50%は建物がなく、夏は40度、冬は0度にもなる砂の上で授業を受けたりしている子どもも多くいます。また図書館を持っている学校は10%しかありません。そうした子どもたちの学びの環境を整えるためにスタッフや地元の人々が協力して学校の建物を建築しています。

二つ目は絵本出版事業です。地域の人々や学校の教員から、その地域に伝わる伝承や物語、考えたお話などを寄せてもらい、その中から選んだお話を絵本や紙芝居にしていきます。東京オフィスから日本や世界の絵本の翻訳されたものが送られることもあるそうです。いくつか実物を見せていただきましたが、短い中にも効果的な絵とストーリーでわかりやすく教育的な本であると感じました。

お話を聞いていて印象に残ったことは、日本とは違った絵本や図書館の意味合いがあるということでした。学校の時間が幾つかに分かれており、学校に通わない時間に図書館へ行く子どもも多いということで、図書館で本から学ぶことの意義はその子供達にとってもっと大きいのだと感じました。絵本を受け取って喜んでいる子ども達の表情がとても生き生きとしており、またドナーへの感謝の手紙からも子ども達の絵本への思いが伝わってくるようでした。今後は数学に関する本や図鑑なども作成してみたいということで、子供達の学びを支えるための工夫が今後も続けられるのだろうと感じました。

短い時間ではありましたが、少し絵本の新しい側面について考える機会になりましたことに心から感謝しております。

(生活科学部人間生活学科発達臨床心理学講座3年 松本 彩香)

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