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ベトナムスタディツアー事前勉強会「ベトナムの暮らしについて」報告

2015年7月3日更新

2015年7月3日(金曜日)に行われたベトナムスタディツアー事前勉強会で、現在東京医科歯科大学大学院に留学中のベトナム人女性のミンさんに講演をしていただいた。内容はベトナムの家族の暮らしぶりや都市と農村部の違い、経済事情、教育、宗教や慣習など多岐にわたり、約1時間半で様々なことを紹介していただいた。

ベトナムでは国民の7割が農村部で暮らし、それぞれの家族が受け継がれてきた独自のルールや慣習に則って稲作を中心にして生活しているという。写真も多く見せていただいたのだが、日本とは全く異なる風景が非常に新鮮に感じられた。農村部はこの中で生活しているのが信じられないほどの自然に囲まれ、都市部は日本では考えられないほどの数多くのバイクが道路を埋め尽くし渋滞している。ベトナムはこんな風景の広がる場所なのか、と想像を膨らませながら楽しんで聞いていた。しかし同時に、小学校へ入学したものの授業料が払えず学校を中退せざるを得ない子供もいるなど厳しい現状も話していただいて、目には見えにくい部分にも意識的に目を向ける必要性や重要性を改めて感じた。

また、ベトナムは中国やフランスから多くの影響を受けたため、今でもその二か国の文化の名残があるのを写真やお話から感じることができた。孔子の教えを守る家庭も多く、新年には中国の旧正月のようなイベントも催されるという。私はオーストラリアへ行ったことがあるのだが、それがちょうど中国の旧正月の時期だったためオーストラリアに住む中国人による旧正月のイベントを見たことがあり、それとベトナムの新年の様子が非常に似ていてなんだか不思議な気分になった。日本とはまた少し異なるベトナムの文化にとても興味がわいてくるお話だった。

今回のお話を聞いて、9月に実際にベトナムへ行くのがより楽しみになった。ぱっと見て分かる違いばかりに気を取られず、色々なことに注目してみたいと思う。

(文教育学部人間社会科学科グローバル文化学環2年 澤木 優子)

  • photo1講師のミン氏
  • photo2講義の様子
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