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映画「Girl Rising~私が決める、私の未来~」上映会報告

2015年7月11日更新

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受付の様子

2015年7月11日(土曜日)に、お茶の水女子大学共通講義棟2号館にて、映画「Girl Rising~私が決める、私の未来~」公開上映会が行われました。お茶大生だけでなくご年配の方や高校生、親子など、様々な年代の一般の方も多くいらっしゃいました。

「Girl Rising~私が決める、私の未来~」は、ハイチやネパール、エジプトなどの途上国といわれる国々で、過酷な経験をした女の子達の過去と、これからの未来への希望を描いた映画です。9人の女の子が登場し、それぞれの経験と希望を描いたオムニバス形式になっています。
女の子達の置かれた状況は本当に過酷なものもあり、それぞれが社会の抱える問題でもありました。ゴミ処理場に毎日通い、煙に捲かれながら金属を集めていた女の子、貧困のために身を売られ、奴隷のように家事労働させられていた女の子、性的虐待の犠牲になった女の子など、衝撃的なものも多くありました。人権を蔑ろにされた女の子達の傷はとても深く、それが映像とともに強く伝わってきました。そしてそんな女の子達も、救いの手によって、明るくきれいな笑顔をみせてくれるようになったのでした。この映画は、多くの人が知る必要のある、今世界が抱える様々な問題を伝え、少女達の希望に満ちた笑顔を取り戻すために、少しでもやれることがないのか考えさせられる映画だと思います。
最低限の人権を守るのはもちろんのこと、女の子の教育が社会にとって大きな利益をもたらすというメッセージが何度もあったのが印象的でした。教育は子供達に希望を与えるだけでなく社会の未来にも大きな希望となるということに改めて気付かされました。今回の映画で得られたことを9月に行われる国際調査実習にも活かしていきたいと思います。

(理学部生物学科4年 石田 萌子)

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熱心に見入る観客の方々

当日は学内学外から70名以上の方々に参加いただきました。上映後のアンケートでも「厳しい環境に置かれてしまう少女達がいることに心が痛みましたが、女の子たちが自ら自分自身の状況を乗り越えようとする姿勢を見て感動しました。」「もっと多くの人達に見て考えてもらいたい映画でした。」と大変好評をいただきました。

この映画は2013年に制作された作品で、オリジナルの英語版のナレーションをメリル・ストリープを始め有名な俳優たちが務めています。日本では、公益財団法人プラン・ジャパンによって日本語字幕が制作され同年10月11日の「第2回国際ガールズ・デー」にオムニバスの一部が上映されました。今回の上映会のためにDVDを貸し出していただいたプラン・ジャパンのご厚意に感謝いたします。当日上映会に参加された方々からご寄附いただいた8,832円をプラン・ジャパンにお届けいたしました。この寄付金は、アジア、アフリカ、中南米の子どもたちのための地域開発プロジェクトに使用されるそうです。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

(グローバル協力センター)

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