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学内公開講座「ファシリテーターとしての青年海外協力隊員:ドミニカ共和国環境教育の事例」報告

2015年12月24日更新

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2015年12月24日(木曜日)、元ドミニカ共和国派遣青年海外協力隊員(本学大学院博士前期課程人間発達科学専攻 修了生)の神野志帆さんをゲスト講師としてお招きし、学内公開講座「ファシリテーターとしての青年海外協力隊員:ドミニカ共和国環境教育の事例」を開催しました。この講座は、グローバル協力センター教員が担当する全学共通科目「平和と共生演習」の一環として実施されたもので国際協力の現場で活動するフィールドワーカーとしての青年海外協力隊員(JOCV)のはたす役割や現地の人々との関係性について理解を深めることを目的に行われました。

神野志帆さんには、JICAボランティア事業の説明や、地球幸福度指数が世界第二位というカリブ海の島国ドミニカ共和国の概要とご自身の環境教育隊員としての活動についてお話ししていただきました。配属先であるサント・ドミンゴ東市役所環境教育課では、カウンターパート(現地で一緒に仕事をするパートナー)である環境教育課職員とともに学生や住民への啓蒙活動、教員養成校での体験学習を重視した環境教育研修、他分野のボランティアの協力を得た環境イベントを実施したことなどお話がありました。また、中米のコスタリカで行われた「コンポスト化(排出されるゴミの堆肥化)技術」研修にカウンターパートとともに参加し、ドミニカ共和国での普及活動を始動したなど多岐にわたる2年間の活動内容が報告されました。

さらに、ドミニカ共和国にこれまでなかった環境教育の教具や指導者向けガイドブックの作成にご苦労されたことや、カウンターパートが講師として主体的に活動してくれるようになり、神野さんの帰国後に環境教育課課長に昇進したことなど隊員として嬉しかったこともお話していただきました。ボランティアの役割について「よそ者にしか見えない状況を伝えてあげること、自分が主役になることなく黒衣に徹する、と同時に自分がいなくなっても、活動が継続できるようにカウンターパートに伝えられる限りのことを伝える」という言葉が印象的でした。

当日は、履修者だけではなく学部生や大学院生など22名が参加し、参加者からは「ドミニカ共和国について理解を深められました」、「具体的な活動内容が聞けて、JOCVの活動イメージができました」、「将来、国際協力や開発の仕事に携わりたいと思っているので参考になりました」などの感想が寄せられました。

  • photo2講師の神野志帆氏
  • photo3講義の様子
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