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学内公開講座「カンボジアの現状とJICAの協力の概要」

2016年6月14日更新

2016年6月14日(火曜日)、国際協力機構(JICA)東南アジア・大洋州部東南アジア第二課企画役・課長補佐の宮崎清隆さんをゲスト講師としてお招きし、学内公開講座「カンボジアの現状(政治・経済・社会)とJICAの協力の概要」を開催しました。この講座は、グローバル協力センター教員が担当する全学共通科目「国際共生社会論実習」の一環として実施されたもので、8月にスタディツアーで訪問するカンボジアについて理解を深めることを目的に行われました。

宮崎さんには、カンボジアの政治・外交・社会、経済、組織、ガバナンスの現状についてお話していただきました。カンボジアは高成長を背景に、貧困率は2004年の50%から2012年には17.7%まで低下していますが、人間開発指標の低水準や地域格差、人材育成など多くの課題が残っていることがわかりました。豊富なデータを用いた近隣諸国との比較検討からカンボジアの相対的な位置づけを理解することができました。続いて、カンボジアにおけるJICAの協力概要をお話していただきました。カンボジアではインフラ整備、保健医療の充実、教育の質の改善、対人地雷除去、ジェンダー主流化、法整備・行政機能向上など多岐に渡る支援が実施されています。日本の支援によって建設されたネアックルン橋(つばさ橋)は、メコン川によって分断されていた地域を結び、病院や職場へのアクセスが改善されたというお話が印象的でした。最後の質疑応答では、学生からのカンボジアの貧困や教育、ジェンダーと幅広い分野の質問にお答えいただきました。

参加者からは「近年のカンボジアの経済成長に驚きました」、「基礎的な学力や規律ある行動を育成することの大切さがわかりました」、「カンボジアの現状や課題が提示され、それに基づいたJICAの取り組みがよく分かりました」などの感想が寄せられました。

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