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カンボジアスタディツアー帰国後報告

2016年10月27日更新

2016年8月21日(日曜日)から8月28日(日曜日)まで、カンボジアスタディツアーが実施され、学部生11名が参加しました。
今回のツアーでは、国家雇用機関や、JICAカンボジア事務所、カンボジア日本人材開発センター、国立母子保健センター、カンボジア地雷対策センター、AAR、WCD(Association for Aid and Relief, Wheel Chair for Development)の車椅子工房などを訪問し、事前学習を経て設定したテーマを中心に各自で調査を進めました。事前学習でカンボジアの概要を学んでいた分、各施設では、カンボジアの雇用事情や保健制度、平和構築や今後の開発計画など、より掘り下げたところまでお話を伺えました。観光旅行ではできないようなスタディツアーだからこその貴重な経験を多くできたと思います。例えばコンポチュナン州立病院では、病院内を案内していただき患者さんがいる病室にもお邪魔しながら、今後の保健医療の課題を教えていただきました。AAR、WCDの車いす事業による車いす受益者宅の訪問では、身体障がい者の方々が抱える困難やそれに対する支援の重要性を実感しました。この時に、首都プノンペンから少し離れた地域の生活の様子を覗き見ることができました。また、プノンペン大学の学生や、カンボジア人女性起業家、在カンボジア日本人女性起業家、青年海外協力隊など、現地で活動されている方々と交流する機会もありました。

現地で暮らす方々に直接お話を伺うことで、実際に生活してみて感じたことやカンボジアの現状と課題、日常生活の様子まで知ることができたと思います。カンボジアに滞在する日本人の方々のお話から、異なる文化や価値観を持つ外国人と一緒に仕事をすることの難しさや、問題の解決策を提案してもなかなかうまくいかない悔しさなど、国際協力・国際交流の厳しい一面も知りました。しかし、その分意思疎通がうまく行った時の嬉しさや、仕事が成功した時の達成感、お互いの共通点や相違点を発見した時の面白さは大きいのだと分かりました。一つの訪問先での滞在時間が限られている中でも、質疑応答で疑問点を投げかけたり、施設の様子を注意深く観察したりと、それぞれが興味関心を持って活動できたと思います。最終日にはツールスレン虐殺博物館へ訪れ、カンボジアの歴史の中でも印象深いポルポト政権時代について学びました。この8日間で終わりではなく、各自スタディツアーで学んだことや考えたことを今後の学習に役立ていきたいです。

(文教育学部人間社会科学科1年 鈴木悠加)

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